2024年3月議会一般質問議会-一色雄生

1子育て問題

1.授乳室の環境について

 ア.夏と冬の温度について

 イ.夏の冷房、扇風機の設置について

 ウ.冬の暖房機の設置について

2.三郷中央地域の児童館設置について

 ア.現状について

 イ.今後につい

2教育問題

1.学校の働き方改革について

 ア.現状について

 イ.今後について

3契約について

1.三郷市の外注について

 ア.みさと公園前の桜並木の剪定について

 イ.今までについて

 ウ.今後の外注について

○議長(鈴木深太郎議員) 通告第13、5番、一色雄生議員。
〔5番 一色雄生議員 登壇〕

◆5番(一色雄生議員) おはようございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次一般質問をしてまいります。
今回は、子育て問題について、教育問題について、契約についての3項目よりそれぞれ質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
初めに、1の1、授乳室の環境について。
授乳室は、皆さんがご存じのとおり、今年度の事業で全ての公共施設で設置することができました。赤ちゃんを育てている一市民として、とても助かっています。本当にありがとうございます。
これまでに、一般質問で授乳室の利用方法をお話しさせていただき、すぐに利用改善に向けて動いていただきました。重ねて感謝申し上げます。
今回取り上げさせていただく内容は、授乳室の室内の環境についてです。授乳室が設置され、最初の夏と冬を迎えることができました。そこで出てきた課題は、密閉されていることで、夏はとても暑く、冬はとても寒く、仮設空間なので温度管理が難しいという課題があるという話を、職員のかたや保護者のかたからよく耳にしました。
実際に、私も中に入って状況を確認させていただきましたが、夏は扇風機をUSBでつなぐことができておりましたが、冷房が効いていないところで使用すると、生暖かい風が来るだけで、密閉された空間にいると熱中症になってしまうのではないかと考えさせられるものでした。
冬の温度管理は、冬の重ね着で対応することができそうな気がしましたが、敷物を引いたり、スリッパを用意したりで、環境は変わりそうな気がしました。
そこで、アとして、夏と冬の温度について、市内の現状について、子ども未来部長にお聞きいたします。
次に、夏の冷房、扇風機の設置についてです。
今回、冷房、扇風機と書かせていただきましたが、あくまで趣旨は夏の熱中症対策ということでお話をさせていただきます。
近年の夏は温度がどんどん上がっていき、熱中症対策が必須となってきました。令和3年4月にも、環境省が出しております熱中症予防対策ガイダンスの中にも、特に熱中症の影響を受けやすい人についての項目に、5歳未満の子ども、妊娠中・授乳中の女性が挙げられています。熱中症のリスクが高い集団としても、乳幼児が挙げられております。
また、日本赤十字社医療センターが出しております「赤ちゃんの生活環境」という報告書には、お母さんやお父さんがパジャマやTシャツなどで寒くないくらいの温度(基本は24度から26度)ですが、季節により調整が必要で、冷やし過ぎず、暖め過ぎないことが基本。冷房、暖房を使用する場合は、風が直接当たらないようにしましょうという内容があります。
夏の授乳室の利用に当たり、せっかく移動可能な授乳室なのですから、冷房の効きやすい部屋に移してみたり、冷房で出てきた冷たい空気を授乳室のかたにも扇風機で風を送ってみたりなどもできるのではないでしょうか。
現在は、せっかく冷房の効く部屋に授乳室を置いてあっても、赤ちゃん広場を使う直前に冷房をつけ、授乳室を使うまでドアを閉めっぱなしで置いていたりすることが通常のようです。例えば、赤ちゃんの授乳がある1時間前に部屋の冷房をつけたり、授乳室のドアを開けた状態で、冷房の風が授乳室まで行くように工夫をしたりするのはいかがでしょうか。
そのほかにも、暑さ対策として、冷たいお茶などを入れたウォータージャグを用意したり、冷感タイプのマットを用意してみたり、アイス枕や熱さまシートなど、希望があれば熱中症対策グッズを渡すことができるような工夫をしたり、季節の過ごし方を改めて考え直す必要があるのではないでしょうか。
三郷市の令和6年度の予算案でも、学校保健支援事業で、熱中症対策に対する予算をしっかりと計上しておりました。児童・生徒と同じか、それ以上に熱中症の危険性がある乳児、妊産婦の対策は行政としても必要だと思います。
そこで、イとして、授乳室での夏の冷房、扇風機の設置についてなど、夏の熱中症対策をどのように考えているか、子ども未来部長にお聞きいたします。
次に、ウとして、冬の暖房機の設置についてです。
こちらも暖房機の設置として上げさせていただきましたが、趣旨としては、暖を取るためのどのような工夫ができるのかということが主な内容になります。
夏の対策としては、USB扇風機をつけて対策しているのが見受けられますが、冬の対策としては、特に何もなかったように感じます。
そこで、例えば、授乳室にブランケットを置いてみたり、床の部分に1人用のカーペットを置いてみたり、湯たんぽを用意してみたり、「寒さ対策に必要なグッズ用意してありますよ」という紙を提示してみたりなど、やりようは幾らでもあるのではないでしょうか。
もちろん、限られた予算の中で何をどのように扱うかは悩むところがあるとは思いますが、ブランケットにしても、1人用カーペットにしても、湯たんぽにしても、ほかの事業で幾らでも応用が利くのではないかと、経費としてもそこまで費用がかからないのではないでしょうか。
そこで、1のウとして、冬の暖房機の設置について、主に暖を取るための対策としてお答えください。よろしくお願いいたします。
次に、1の2、三郷中央地域の児童館設置についてです。
三郷中央地域は、皆様もご存じのとおり、子どもの数がとても増えてきている地域になります。埼玉県教育委員会が令和4年4月に出している資料によりますと、埼玉県の小学校797校中、上位5校に新和小学校と幸房小学校があります。ちなみに、ほかの小学校はさいたま市の小学校2校と吉川市の美南小学校になります。
埼玉県を代表するマンモス校が2校もある地域なのにもかかわらず、三郷中央地域には児童館がないのは困るという声は、多くの市民のかたからいただきます。
特に、雨が降っているときは、におどり公園のステージの下でボール遊びをしていたり、におどりプラザに遊びに行くけれども、遊ぶスペースがなくて、結局、家に帰ってくる。子どもたちが時間を持て余してしまうので何とかしてほしいと施設の職員に意見が上がってくるほど切実な話を私も耳にしました。ほかのマンモス校周辺には児童館があるのは当たり前なのにという声も伺います。
私もグーグルマップを使って少し調べさせていただきましたが、さいたま市や吉川市、朝霞市など、ほとんどのマンモス校の周辺には、児童館もしくは児童センターがありました。すぐ近くにはなくとも、学校と学校の間にはございました。
しかしながら、日本全体的に見て、児童数がとても増えた団塊世代のときに小学校や公共施設をたくさんつくってしまい、そのときの反省を生かして、新しい施設をつくるのは控えるという流れがあるのは理解しているつもりではあります。
三郷市でも施設をつくり過ぎてしまったのではないかという影響で、新しい子どものための施設がつくられづらい流れがあるというのは感じております。今の三郷中央エリアに児童館が建設されない理由だと思いますし、それをカバーするために移動児童館がつくられたのではないかと推察もできます。
そこで、アとして、三郷中央地域の児童館設置の現状について、市長と子ども未来部長にお聞きいたします。
次に、イ、今後についてです。
児童館をつくるためには、一から建物をつくる必要性はないと個人的には感じております。空き家や空き部屋、空き店舗、公共施設の空き時間の活用など、ソフト的な弾力的な運用を行うことで、児童館の役割を持つ場所をつくり出すことができるのではないでしょうか。小学校や中学校、公共施設の統廃合もどんどん実施していかなければなりません。
20年前、30年くらい前に建てられた施設の役割は、今は少しずつ変わってきているのを感じております。ゼロから施設をつくるのではなく、リノベーションをして新しい施設につくり変え、市民の要望に応えていく。児童館も公共施設も、公共サービスから公共施設を考える時代に入りました。箱をつくることが目的となってしまっている地方公共団体があまりにも多く、三郷市でもそれが言えるのではないかと思います。
そこで、イとして、今後について、市長と子ども未来部長にお聞きいたします。
次に、2の1、学校の働き方改革についてです。
令和5年3月に文部科学省から出された全国の学校における働き方改革事例集によりますと、学校における働き方改革は、何か一つやれば解決するといったものではなく、国、学校、教育委員会が連携しつつ、それぞれの立場において、教師が教師でなければできないことに全力投球できる環境を整備することが重要であるということが書かれてあります。
文部科学省が実施した調査においては、全国で働き方改革の取組の実施が着実に進んでいるとの結果が出ていますが、一方で、自治体、学校間の取組状況に差が見られ、さらに、取組を加速する必要があることも明らかになりました。
そこで、アとして、三郷市の学校の働き方改革の現状について、学校教育部長にお聞きいたします。
次に、イ、今後についてです。
学校の働き方改革で、自分の経験上、最も変わってほしかったのは、国や県、教育委員会に提出する資料の多さです。また、トラブルが起きたときの報告書を書かなければならないのもとても大変でした。少しのトラブルであれば問題ないのですが、数日間にわたって起きたトラブルとなると、子ども、教員、保護者、関係者などの事情の聴取だけで何時間もかかり、何日もかかり、レポート用紙を何枚書かされるんだと思わされるくらい、時系列を思い出しながら正確に書き記さなければなりません。
報告書を書いて学校長に報告するだけで、気がついたら1日が終わっていたというのもざらにありました。児童・生徒だけの対応であればまだいいのですが、保護者や関係諸機関との対応にも神経をすり減らされます。
報告書を作るのも、何かあったときの対応として備えておくためというのが鉄則としてありましたが、教員の口癖に昔はよかったという言葉を、どこの学校、どこの地域でも聞きました。それだけ今の業務は多種多様で、仕事量がとても多いのです。もっと優しい世界になってほしいなといつも思っていましたし、今でも教育委員会の業務を見ていて、そのように感じます。
令和6年度の予算でスクールロイヤーを入れて、学校の研修や相談に弁護士に入ってもらうという業務の説明がございましたが、今後、学校や教育委員会の報告書の作成などにも対応していただくことはできないでしょうか。
話は戻りますが、全国の学校における働き方改革事例集によりますと、働き方チェックシートの欄にとても具体的な実例が載っておりましたので、その中の一部をご紹介させていただきます。
昨日、寺沢議員が挙げていた部活動、クラブ活動の地域移行に関しても、子どものためにという見方で、教職員の働き方改革の一環でも捉えることができるかと思いますが、三郷市としては、子どもの豊かな体験活動を増やすために、地域移行を令和5年度から少しずつ始め、令和6年度も拡大していくというようなご答弁がございましたが、今後も期待していきたいなというふうに思っております。
2つ目として、保護者との遅刻、欠席の連絡、緊急時の一斉連絡や学校だより、学級だより、アンケートなどをデジタル化するというような事例がございました。これは令和6年度の予算の中でも、教育用パソコン整備事業の一環でご説明いただいた項目にもなると思いますが、三郷市ではどこまでデジタル化が進むのか、分かればお聞かせください。
3つ目として、業務分担の見直しで、全員、チーム分担制の導入をしたり、小学校の専科教科担任制の導入をしたり、小・中学校の乗り入れ授業など、非常に面白い取組がございました。
そこで、2の1として、学校の働き方改革の今後について、学校教育部長にお聞きいたします。
次に、契約について。
1のア、みさと公園前の桜並木の剪定についてです。
高州地区文化センターとみさと公園前に挟まれた300~400メートルほどの桜並木が、昨年の12月、突然たくさん切られてしまったというお声を周辺の住民のかたから教えていただきました。
私も気になったので、聞いたその日に足を運び、写真を撮って、翌日三郷市役所に確認をさせていただきました。どうしてあそこまで桜の並木があんなに切られてしまったのか、どうして花見の季節の前に切られてしまったのか、私も様々な疑問が浮かんでくる中、周辺住民からは、理解したくてもショックでとにかく説明をしてほしいというかたもいらっしゃるようです。
そこで、3の1、アとして、みさと公園前の桜並木の剪定について、建設部長にお聞きいたします。
次に、イとして、三郷市の外注の今までについてです。
ここ最近、三郷市の外注を見ていますと、どうしてそんなミスが起こるのか、どうしてそんなにお金がかかるのだろうか、自分たちで勉強したほうが将来のためになるのではないかと思わされることが、いろんな部署で、いろんな形で起こっているように感じます。
民間企業の言葉を借りると、三郷市にノウハウの蓄積がされていないのではないかと感じさせられます。
記憶で新しいのは、希望の郷交流センターで立て続けに起きた水漏れの件がそのうちの1つです。先ほども述べさせていただいた桜並木の件も明らかに切り過ぎなのではないかと感じます。そのほかにも、施設委託費はどうしてそんなに高いのか、内訳を聞いても理解できないことがございました。また、市内業者に発注していると聞きますが、一方で、市内業者がどんどん潰れている状況もございます。令和3年度で155件の事業者が廃業になり、令和4年度は197件の事業者が廃業になりました。
自治体は、民間企業ではないので、地元企業を育て、三郷市に利益をつくり出す役割を担っていることは承知しております。ですが、1年間に100件以上の事業者が潰れている現状を聞いて、本当に三郷市内の事業者に発注が行っているのかと疑問に感じるところもございます。
LINE公式アカウントの事業についても、今年度中に始めると話を聞いて楽しみにしておりましたが、3月末の最後の最後に実装されるというような、運用に至るまで時間がかかり過ぎているように感じますし、なぜその金額で運用を行うのか、疑問に思うこともございました。
運用をするならば、早くスタートして、トライアンドエラーで事業を進めていったほうがよい事業にもかかわらずです。もちろんミスを起こしてはいけない事業もございます。窓口業務や建設、給食費などはミスが許されない業務だとは思います。
三郷市の業務を全体的に俯瞰してみると、どの業務もミスを許さないという文化があるように感じます。そして、ミスがあったら、できるだけ知られないようにするというようなことが背景としてあるような感じがします。繰り返しにはなりますが、トライアンドエラーで、前に進めていくべき事業はたくさんあるのにもかかわらずです。
職員からは、「トライアンドエラーは大事ですよね」といった言葉も聞きますが、根っこにはミスは絶対に許されないという文化が根づいているように感じます。トライアンドエラーを進めていくことと、ミスをしてはいけないということは矛盾していて、トライアンドエラーという言葉は、言葉だけ浸透しているように感じます。
恐らく、一度世に出したものは完璧なものでなければならないし、訂正をするのに時間がかかるという考えが公務員の全体的な根本にあるのは理解ができますが、どうしてもこういった点について今後考えていかなければならないのではないかと考えております。
外注も責任も覚悟が薄いように感じます。外注にすると、専門家が責任を持ってやってくれるからというのは理解することができます。しかし、外注を受ける人が責任を持つのは当然だと思うので、外注する側の責任ある外注、覚悟を持った外注が必要なのではないでしょうか。
また、外注には出さずに、自分たちで運用しているシステムがあることも承知しております。外注に出すために仕様書を作ると思いますが、仕様書を作るためにどのようなことをしているのか。また、外注の選別にあたり、外注の精度を高めるためにどのようなことをしているのか、市民のために働く議員として確認させていただければなと思っております。
そこで、イとして、三郷市の外注の今までについて、市が行っている外注はどのようなことがあるのか、建設部長と総務部長にお聞きいたします。
次に、今後についてです。
今後の外注としては、職員の能力を高めていかなければならないと感じていますし、様々な社会問題を解決するために、外注に頼らなければいけないというのも分かります。先ほど話をさせていただきましたが、覚悟のある外注、責任ある外注がより一層求められているのではないかと感じております。
そこで、外注の精度を高めるために仕様書の強化や、より質のよい外注先を選別するためにやっていくことを教えてください。ウとして、三郷市の外注の今後について、総務部長にお聞きいたします。
以上で1問目の質問を終わります。

○議長(鈴木深太郎議員) 一色雄生議員の質問に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 一色議員のご質問にお答えいたします。
1、子育て問題の2、三郷中央地域の児童館設置についての総論にお答えし、詳細につきましては担当部長をして答弁いたさせます。
本市では、三郷中央地区に、平成20年4月ににおどり公園、平成25年6月に三郷中央駅前子育て支援センターにこにこ、令和元年8月に三郷中央におどりプラザを設置し、子育て環境の整備を行ってまいりました。
三郷中央地区は三郷中央駅を中心に、多くの住宅が供給されており、子育て世帯などの多くのかたが転入しておりますことから、子どもの居場所の整備につきましては、引き続き総合的に検討してまいりたいと思います。

○議長(鈴木深太郎議員) 須賀加奈子ども未来部長。
〔須賀加奈子ども未来部長 登壇〕

◎子ども未来部長(須賀加奈) 私からは、1、子育て問題について順次お答えいたします。
初めに、1、授乳室の環境についてのア、夏と冬の温度について、イ、夏の冷房、扇風機の設置について、ウ、冬の暖房機の設置についてでございますが、関連がございますので一括してお答えいたします。
本市では、令和5年7月に授乳室が設置されていない市内12か所の公共施設に、子育て世代のかたの外出支援を目的にボックス型授乳室を設置いたしました。
ボックス型授乳室は、授乳時の安全性を考慮して、職員から目が届く範囲で、施設利用者の動線と授乳時のプライバシーに配慮した設置場所としているため、空調の効きが十分ではないこともございますことから、暑さ対策として簡易な扇風機をボックス型授乳室内に設置しております。
また、ボックス型授乳室の移動でございますが、大きさや重さ、耐震への配慮等を勘案しますと、困難であると考えます。
より快適な環境でボックス型授乳室を利用していただくため、利用者のご意見を伺い、設置場所や暑さ、寒さ対策の具体策につきましては、防犯面や安全性、衛生面などの観点も含め、引き続き検討してまいります。
次に、2、三郷中央地域の児童館設置についてのア、現状についてでございますが、児童館では、体験を通じた子どもの五感を育むため、工作やスポーツ、料理遊びなど、地域のボランティアの方々の協力を得ながら、子ども同士が成長し合えるような取組を行っており、北児童館、早稲田児童センター、南児童センターの3つの児童館を合わせ、令和4年度は延べ4万2,761名の利用がございました。
また、本市では、令和3年度から児童館のない地域で、幼児親子向けの事業や工作、ゲームなどの遊びを行う移動児童館を実施しており、本年1月ににおどりプラザにおいて、3館合同で実施した際には、多くの親子のかたの参加を得ることができております。
次に、イ、今後についてでございますが、三郷中央地区は、児童の人口の割合が多いことから、子どもの遊び場や居場所の必要性は認識しておりますことから、子どもの居場所の設置につきましては、既存の施設を活用し、移動児童館の開催を増やすことや、子ども向けの事業を開催するとともに、他市の先進事例を参考に調査・研究してまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 菅原成之学校教育部長。
〔菅原成之学校教育部長 登壇〕

◎学校教育部長(菅原成之) 一色議員のご質問にお答えいたします。
2、教育問題の1、学校の働き方改革についてのア、現状についてでございますが、これまでの働き方改革につながる取組として、近年としては、勤務時間外の自動音声による電話対応の設定、学校日誌や指導要録の電子化などの整備のほか、スクール・サポート・スタッフの導入など、教職員の負担軽減のための体制整備を図ってまいりました。
さらには、原則として朝活動及び部活動の朝練習を行わないこととしたほか、地域の関係団体のご協力をいただきながら、休日のイベント参加への縮減を図ってまいりました。また、学校でも校長を中心に、授業時数の見直しや行事の精選などに取り組んでまいりました。
これらの取組の積み重ねにより、教職員の在校等時間は、小・中学校ともに令和4年度と令和5年度の比較として、10%以上減少している月もございました。
一方で、令和4年度に実施した働き方改革における学校への意見聴取では、人員不足や業務量に関する現場の意見も出されており、引き続き、教職員の勤務状況の改善や負担軽減の取組の必要性を確認し、スクール・サポート・スタッフの増員などに努めているところでございます。
次に、イ、今後についてでございますが、教育計画の見直しや行事の精選、学校運営に係る様々な電子化などの整備推進により、教職員の働き方も変わってくるものと考えております。
引き続き、教職員の働き方改革を推進し、先生がより一層明るくはつらつとした姿で教壇に立ち、児童・生徒に対する教育の充実につなげてまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 平川俊之総務部長。
〔平川俊之総務部長 登壇〕

◎総務部長(平川俊之) 一色議員のご質問にお答えいたします。
3、契約について、1、三郷市の外注についてのうち、イ、今までについて、ウ、今後の外注については関連がございますので、一括してお答えいたします。
初めに、民間事業者へ委託している業務に関し、令和5年度に締結をした契約について、金額の大きな順に申し上げますと、三郷市立保育所給食調理等業務委託、こちらは2契約分、それぞれ3年間合計で約3億6,000万円、基幹業務システムアウトソーシング業務委託、1年間で約8,600万円、三郷市図書館情報システム保守・運用業務委託、こちらは5年間の合計で約7,100万円などがございます。
次に、外注する場合、よりよい仕事をしてもらうために、質や精度の高い仕様書を作成することの重要性につきましては、市といたしましても認識しており、市が求める業務の品質を詳細かつ正確に業者に伝え、その内容を業者が十分に理解した上で入札が行われることにより、品質の確保及び適正な予算執行ができるものと考えております。
その一環として、仕様書に記載すべき項目を事務マニュアルに掲載の上、庁内に周知を図るとともに、各職場においては、それぞれの業務目的に応じた専門的な研修の受講や近隣市町との情報交換、そのほか実務を通じたスキルアップなどに取り組んでいるところでございます。
人材育成の担当部署といたしましては、国土交通大学校への研修派遣を案内するなど、特定の技術や知識の習得を目的とした研修の奨励や、業務に必要な資格試験の受験料の補助を行うなど、職員の能力向上を支援しております。
今後もこのような取組を継続していくほか、契約事務の適正化を図るために、新型コロナウイルス感染症の影響で中断しておりました契約事務に係る庁内研修会の再開についても検討しているところでございます。
また、受注業者の選定につきましては、経営規模のほか、過去の実績などを参考に、履行能力を十分に備えている業者を選定するとともに、業務によっては、業者から企画提案を受け、その内容が最も優れたものと契約するプロポーザル方式を採用するなど、業務の性質に応じた入札・契約制度を運用しております。
今後におきましても、国や県などの状況も参考にしながら、より質の高い業務の発注が行えるよう努めてまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 相馬喜一建設部長。
〔相馬喜一建設部長 登壇〕

◎建設部長(相馬喜一) 私からは、3、契約について、1、三郷市の外注について、ア、みさと公園前の桜並木の剪定について、イ、今までについては関連がございますので、一括してお答えいたします。
道路の維持管理につきましては、安全で快適な住みやすいまちづくりを形成するために、雑草の除去や側溝の清掃、傷んだ路面の補修や街路樹の剪定など、道路の維持管理について、多くの業務を委託により行っております。
議員ご質問の高州三丁目地先にあるみさと公園前の桜並木につきましては、前回、平成29年度に剪定を実施いたしましたが、桜の成長に伴いまして、枝が車道にはみ出してしまい、大型車などが通行する際に支障となっていたことや、歩道側に枝が張り出した場合には、歩行者や自転車のかたがけがをすることがあるため、事故を未然に防止する観点から、街路樹の剪定を行ったものでございます。
街路樹の剪定につきましては、道路を通行する際の安全性の確保や、豊かな緑の街並みを維持するため、樹木の成長状況や、地域の実情などを踏まえながら、街並みに適した剪定を業者に依頼して実施しております。
桜の木の剪定につきましては、一般的に枯れにくく、剪定の適切な時期と言われる12月から翌年の2月までを目安として行うことが望ましいとされているため、昨年12月末に、みさと公園前の桜につきまして剪定を実施したところでございます。
今後も良好な街並みを創出するために、欠かすことのできない街路樹につきましては、道路パトロールや樹木の剪定など、適切な道路の維持管理に努めながら、周辺住民や道路利用者のかたが、安全で、快適に利用できる道路環境づくりを推進してまいりたいと存じます。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 一色雄生議員。

◆5番(一色雄生議員) ご担当いただいた皆様、それぞれご答弁いただきましてありがとうございます。それでは、再質問と要望させていただきます。発言時間が限られていますので、少し早口になってしまうと思いますが、ご了承ください。
初めに、1、授乳室の環境についてです。
ご答弁の内容は、ボックス型授乳室の利用についてというお話が多かったと思います。
私が事例として、ボックス型授乳室の設置について触れてしまったので、焦点がそこだけになってしまったかと思いますが、あくまで私が伝えたいのは、授乳、おむつ交換時の熱中症対策、寒さ対策になります。
ボックス型授乳室だけでなく、既存の授乳室、例えば、三郷市文化会館の授乳室に使わせてもらえる倉庫や、三郷中央地域の子育て支援センターにこにこの授乳室に使う相談室なども含めた、熱中症対策などを挙げさせていただきたいのです。
少し心配となって再質問させていただきたいのですが、ボックス型授乳室以外に、各施設では授乳室として使われているところがあるとございますが、こちらの数とその場所が分かる範囲でいいのでお答えください。また、そこの対応についても今後どのようにしていくのか、お考えをお聞かせください。子ども未来部長よろしくお願いいたします。
次に、三郷中央地区の児童館についてです。
こちらもご答弁いただきありがとうございました。児童館の利用に当たっては、令和4年度は3館合計で4万2,761名の利用があったというようなお話だったと思うのですが、この約4万2,000人の中には、当然、同じ人が含まれているのではないかと思うんですね。コロナ前と比べて、この利用者の人数はどれぐらい増えているのか、また減っているのかというところが気になっていますので、児童館の利用人数の傾向はどのようなのかというところについて、改めて教えてください。
今後の児童館の利用のところでは、場所を含めた既存の施設の活用などを検討していただける、総合的に考えていくというようなご答弁を市長からいただきました。ありがとうございます。
もう1つ、改めてお伺いしたいのが、学校施設、公共施設の統廃合、こちらをぜひ積極的に行っていただきたいと思っております。学校の働き方改革のところにも関わってくるのですが、昨日の一般質問の中でも出てきておりましたが、児童・生徒の増減が激しく、活動がままならない地域が出てきているというようなお話もございました。公共施設においても、本来、多世代交流のためにつくられた施設が、今ではご高齢のかたがいるだけの施設に変わっているというような点も多く見られます。
具体的に挙げるのは控えさせていただきますが、今こそつくり過ぎてしまった学校や公共施設の再検討をする時期が来たのではないでしょうか。
昨年の12月議会で、青森県八戸市の事例を挙げさせていただきましたが、ハードだけの施設はもう限界があるのではないでしょうか。ソフトをいかに設計して、いかに人を巻き込んでいくのか、地域を盛り上げていくのかという、児童館だけに限らず、地域を盛り上げていく施設を検討していただきたいと思っております。この点については要望として上げさせていただきます。
次に、学校の働き方改革についてです。
こちらもそれぞれご答弁いただきありがとうございました。現在の取組として、勤務時間外の自動音声の電話対応や、学校日誌などの電子化などのご答弁があったと思います。
また、朝練習や朝の活動を行わないというようなことや、休日のイベントの削減、授業時数の見直し、行事の精選などのご答弁があったかと思います。
学校の働き方改革のために、子どもの活動を減らしてしまうというのは、いささか本末転倒な気がしております。学校の働き方改革というところで、三郷市では、子どもたちのために、部活動を地域移行とするというような事業を取り組まれているというようなお話がございましたが、こういった子どもたちのためであり、先生たちのための政策を実施していかなければならないと感じております。
そこで、今後の学校の働き方改革としては、総論をいただいていたと思いますが、私がお話をさせていただいたスクールロイヤーの件やデジタル化の件、小学校の専科授業など、改めて再質問でお聞かせください。よろしくお願いいたします。
また、今回の学校の働き方改革の件では、三郷市の人材の確保が特に足りていないような気がしました。東京都や近隣の越谷市では、ICT支援員やスクールボランティア、チームティーチングの要員や、制度を活用した教員の負担を軽減する取組が見られます。
また、少し趣旨は異なりますが、教職大学院のスクールインターンや学校インターンシップなどの人員も積極的に呼ぶというような経験を、私は個人的に経験させていただきました。
そこで、人員の確保という点で、今後どのようにしていくのか、方向性など改めてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
次に、契約についてです。
契約については、これまでの日本では、住みやすい環境づくりと経済的な発展を実現するため、水道や電気といった生活インフラの整備や、学校、病院などの公共施設の建設などといったことは自治体が担っておりました。
しかし、時代の変化に伴い、自治体の役割が変わりつつあります。従来のようなインフラ維持管理に加えて、地域の産業振興などが求められるようになってきております。こうした役割を果たすため、自治体内部での体制変更に加えて、新しいアウトソーシングを期待する民間企業を探す必要性があるのではないでしょうか。
こういった契約、アウトソーシングというところに関しては要望とさせていただきますが、こういった契約の新しい方向性ということについても、今後ぜひ考えていっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
年度末のお忙しい中、一般質問の対応をしていただいた関係各所の方々にお礼を申し上げます。今回の一般質問については、各課の方々にご理解を賜りますよう、どうかよろしくお願いいたします。
以上で一般質問を終わります。

○議長(鈴木深太郎議員) 一色雄生議員の2問目に対する答弁を求めます。
須賀加奈子ども未来部長。
〔須賀加奈子ども未来部長 登壇〕

◎子ども未来部長(須賀加奈) 再度のご質問にお答えいたします。
市内の授乳室でございますが、赤ちゃんの駅として授乳ができる施設は、民間施設も含め、38施設、公共施設としては、希望の郷交流センターや図書館など、22施設となります。赤ちゃんの駅につきましては、引き続き、利用しやすい環境整備に努めてまいります。
続きまして、児童館の利用者数の傾向についてのご質問だったかと思いますが、コロナ禍で利用者数は減少しておりましたが、北児童館、早稲田児童センター、南児童センターの3館合計で、令和4年度は約4万2,000人、令和5年度は1月末時点で約6万5,000人であり、徐々に利用者数が回復しております。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 菅原成之学校教育部長。
〔菅原成之学校教育部長 登壇〕

◎学校教育部長(菅原成之) 一色議員の再度の質問にお答えいたします。4点あったかと思います。
まず、スクールロイヤーにつきましては、法律の専門家として、法的かつ中立の立場で、学校での研修や相談業務に対応していくものと考えております。
2点目ですが、デジタル化につきましては、ICT支援員を導入し、保護者との連絡機能やAIドリル、採点等、総合的に推進を図ってまいりますが、運用につきましては、校長会と連携してまいります。
3つ目、小学校の専科等につきましては、一部実施しているところもございますが、その他業務分担の見直しとしては、学校の工夫により対応しているところでございます。
最後、人員の確保につきましては、教育委員会としてスクール・サポート・スタッフの配置、学校においても学校応援団などの地域の方々の協力をいただきながら、また、議員ご指摘の具体策も含めまして、今後も継続して対応してまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 以上で一色雄生議員の質問を終わります。0

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