2018年9月議会一般質問-逢澤圭一郎

1道路整備

1.都市計画道路の整備について

ア.新和高須線の整備について

イ.将来道路網構想の見直しについて

2交通対策

1.小学生の登校指導について

ア.現状の課題と対処

イ.交通指導員の増員について

3教育問題

1.夏季における教育活動について

ア.熱中症対策

①教育委員会として各小中学校に対して行った指導

②体育等の授業について

③屋内運動場を含む普通教室以外のエ アコン設置について

4市民活動支援

 1.北公民館・北児童館における瑞沼市民センターへの一時移転に伴う対応につい て
ア.予約方法について
イ.利用者増加に伴う利便性向上について


◆16番(逢澤圭一郎議員) おはようございます。
それでは、議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
まず初めに、都市計画道路の整備についてお伺いいたします。
まちづくりは道づくりであり、人づくりであると言われます。近年の本市における都市計画道路の整備状況を見ると、新和吉川線の整備あるいは埼玉県による事業ですが、三郷吉川線の整備を手がけ、特に三郷吉川線の整備が完了したことにより、現在は彦糸・彦音地区の土地区画整理事業によるまちづくりへと発展しようとしております。市内の主要幹線がしっかりと整備されることにより、車両の流れもスムーズになり、新たなまちづくりへとつながるものであります。
さらには、その主要幹線が車両目線だけでなく、人目線で安全な道路整備という観点から、歩道も整備された形で完成させていくことが重要であり、今後とも必要な路線に対しては積極的に進めていかなければならないものだと感じているところです。
現在は、都市計画道路駒形線の整備を埼玉県の事業である第二大場川改修とあわせて行っているとともに、新和高須線の三郷中央地区の一部及び高州地区の整備が完成間近となってきております。
新和高須線については、昭和48年の都市計画決定以降、昭和63年当初、現在の三郷リハビリテーション病院付近から南に1,340メートルの区間の整備が着手され、その後、平成7年に高州東小学校交差点部から北に343メートルの整備、次に平成14年に大場川の中橋を含む約366メートルの整備、続いて平成25年に下新田公民館の南側交差点付近まで221メートルの整備が順次進められてきました。現在は、三郷中央地区東側の一部と中橋の南側290メートルの区間の整備が行われており、中央地区の東側は本年中の完了、中橋の南側は平成31年度末の整備完了が予定されていると聞いております。
このように、長期にわたり継続的に整備されてきた新和高須線も、平成31年度末をもって整備率は77.7%となってまいります。今後も、継続して残された区間である三郷放水路から南に約870メートル、新和三丁目、新和五丁目の未整備区間の整備を進めていかなければならないと感じているところであります。
本市の都市拠点である三郷中央地区を中心に、北は新和吉川線が現在、草加流山線までつながっております。南の新和高須線が完成したならば、本市の南北を結ぶ道路の軸が確保されるとともに、子どもからご高齢のかたまで安心して往来することができるようになり、地域間交流も促進され、さらなる本市の活性化が期待されるところであります。
現状は、皆様もご承知のとおり、大変危険な状況です。聞くところによりますと、新和高須線の未整備区間の用地取得率は約33%とのことです。さらに用地取得を進め、整備に着手することが望まれております。ご見解をまちづくり推進部長にお伺いいたします。
また、新和高須線以外にも新和吉川線の延伸や草加三郷線の延伸を初めとする都市計画決定がなされている路線や構想段階の路線もございます。新和吉川線の延伸は、第1段階として草加流山線から武蔵野線南通り市道0111号線までの区間ですが、中央地区の都市拠点と新三郷駅周辺の複合都市機能拠点へのアクセスが向上し、双方の活性化が期待されます。また、草加三郷線の延伸は新中川橋から新和高須線を結ぶことにより、南部地区拠点整備の骨格になり得るものと考えます。
そのような中で、現在、三郷市将来道路網構想の策定に取りかかっていると思いますが、進捗状況についてあわせてお伺いをいたします。
次に、小学生の登校指導についてお伺いいたします。
現在、本市で行われている小学生の登校指導は、PTAを中心としてスクールガード、学校応援団、見守り隊など地域のボランティアの方々や交通指導員によって行われております。そもそもの始まりは定かでないようですが、どちらかの小学校のPTAの方々が「子どもたちの登下校時の安全は親の手で守ろう」ということで率先して始められ、市内全小学校に広がり、現在に至っていると聞き及んでいるところでございます。学校・家庭・地域が連携しての教育とも言えるもので、子どもたちの安全・安心だけでなく、健全育成にもつながることであり、これまで活動をされてきた多くの方々に敬意を表するところでございます。現在も、PTA、役員のかたが中心となって新入学生の保護者、転入されてくる児童の保護者の方々に、この活動のご理解とご協力をお願いされているようで、よい形でこの活動が継続していくことが望まれることであります。
市内19校ある中で、学区域面積、児童数、危険箇所等さまざまですが、各小学校でどのような形で行われているのかお伺いしたところ、それぞれの小学校について状況が違っており、実施箇所については1か所の学校から多いところでは20か所の学校もあります。1保護者当たりの実施回数についても、年2~3回程度の学校もあれば、月1回もしくはそれ以上実施されている学校もあるようです。
こういった状況の中、子どもたちへの愛情から始められたことですから、「負担」という言葉はあまり使いたくないところですが、保護者から負担軽減の声やボランティアさんから交通指導員の増強の声など、幾度とご意見をいただいているところでございます。登校指導に前向きに取り組んでいるPTAの役員のかたでさえ、円滑に進めていくために苦慮されている状況をお聞きしたこともあります。
そこで、登校指導について現状の課題と対処について、学校教育部長にお伺いいたします。
本市は、近年のまちづくりの進展により他自治体のかたから新住居地として選ばれるようになり、人口も伸び続けております。若い世代のかたが家を購入し、共働きでローンを払っている、そんなかたも多いと思われます。夫婦ともに電車に乗って都内の企業に勤めている、そんなかたもふえてきていると思われます。「小学校に入学したばかりの子どもより先に家を出て、登校指導に行かなければならなく、子ども一人を置いていくのが心配」といった声や、「ほかに未就学児もいるので一緒に連れて行くしかない」といった声、はたまた「連れて行ったら注意されてしまう」、そんな声も聞こえてきます。
先にも申し上げましたが、私はこの活動は大変すばらしいことだと思っております。しかしながら、時代の変革とともに、個々の生活体系、価値観も変わり、幾らかよい形で活動を継続していくためには行政からさらなる後押しも必要ではないかと考えるところです。
現在、行政としては交通指導員を各学校2名上限として配置しております。課題のある学校に対して、交通指導員を増員することについて環境安全部長のお考えをお伺いいたします。
続きまして、夏季における教育活動についてお伺いいたします。
初めに、7月17日に愛知県豊田市で小学校1年生の児童が熱中症で亡くなられる痛ましい事故が起きました。お亡くなりになられたお子様に心からご冥福をお祈りいたします。
ことしの夏も猛暑が続き、報道によると日本では7月に観測史上最高の41.1度が記録され、7月16日から22日の1週間で2万2,000人以上が熱中症で搬送されたとのことです。このような中、「教室にエアコン設置」という議論が再燃し、報道等で取り上げられました。平成29年4月1日現在で全国の公立小・中学校の普通教室におけるエアコン設置率は49.6%であり、記録的な猛暑が続いたことを受けて政府は全国の公立小・中学校にエアコンを整備するため、秋の臨時国会に補正予算を提出する方針を固め、来年夏までの整備を目指しているとのことです。
本市については、ちょうど今から4年前、平成26年9月定例会において木津市長がエアコン設置について言及され、12月定例会では英断によりエアコン設置に係る補正予算が提出され、全会一致で可決されました。平成28年度には、全小・中学校の普通教室に設置が完了いたしましたので、ことしの猛暑についても本市の児童・生徒は涼しい教室で勉強できていることから、ひと安心していたところですが、7月26日の埼玉新聞によると戸田市教育委員会が夏休み期間中、翌日の最高気温が35度以上となる予報が出た場合、小・中学校での屋外活動を全面禁止とする熱中症予防のための活動方針を決め、小・中学校に通知したとの記事が掲載されていました。
方針を抜粋いたしますと、小学校ではプールは全面禁止、前日予報気温が35度に達しなくても、活動は午前11時までとし、児童は午前中に帰宅するといったこと。中学校では、体育館など冷房がきいていない場所を含む屋外活動は一切行わない。当日35度以上となっている場合は、屋内の冷房のきいている部屋へ早めに移動するなどの適切な対応をとるといったことなど、異例な対応をしたそうです。
埼玉県教育委員会も、7月24日に熱中症防止に最大限の配慮を求める事務連絡を出されたそうですが、本市の夏休みの熱中症対策について各小・中学校にどのような通知をされたのか、学校教育部長にお伺いいたします。
異常気象とも言われる昨今、来年から特に7月及び9月の授業についても考える必要があるのではないでしょうか。本市は、普通教室のみエアコンが設置されているため、気温35度以上になる場合の特別教室の扱いや校庭や屋内運動場での体育の授業はもとより、プールの使用についても戸田市の対応を見ると十分に安全を配慮する必要があると考えます。
特別教室については、その教室を使用しないと、必ずしも授業ができないということはないと思われますが、体育については運動ですから、基本的には校庭や屋内運動場、もしくはプールを使用することとなります。そうだとすれば、夏季における体育の授業を午前中の涼しい時間にスライドするだとか、年間計画を変更し、7月と9月の体育の時間について全てとは言いませんが、数コマでもほかの月の普通科目と変更をするだとか、検討の余地はあると思われます。小学校と教科担任制の中学校での違いや、大規模校と小規模校での違いもあるわけですから、簡単ではないことかとは思いますが、ご見解を教育長にお伺いいたします。
屋内運動場を含む普通教室以外のエアコン設置についてですが、昨年の9月定例会において柴田議員から音楽室へのエアコン設置が提案されたところですが、先にも申し上げましたように政府がこの秋の臨時国会で小・中学校のエアコン設置に向けた補正予算を提出すると言われております。詳細はまだわからないと思われますが、仮に特別教室への設置にも補助金が活用できるとしたならば、どのように検討をされるのかお伺いいたします。
また、朝霞市では平成34年度までに全小・中学校の屋内運動場及び3か所の武道場にエアコンの設置を行うとして、現在進めているそうです。18か所の施設に対して、総事業費は約10億円とのことですが、この財源は緊急防災・減災事業債を活用し、100%市債で賄っているそうです。地震だとか台風だとかゲリラ豪雨だとか、昨今の日本列島を取り巻く自然災害を鑑みると、近年大きな被害を受けることのなかった本市が、いつ被災地になるかもわかりません。避難所になる屋内運動場ですので、この財源を活用できるのであれば、検討することもひとつかと思われます。それぞれ市長のご見解をお伺いいたします。
最後に、北公民館・北児童館における瑞沼市民センターへの一時移転に伴う対応についてお伺いいたします。
去る7月8日と7月29日に北公民館・北児童館の機能移転、解体についての説明会が行われました。私も7月8日の説明会に出席させていただきましたが、2回の説明会でさまざまなご意見、ご要望があったと聞いております。その中で、2点についてお伺いいたします。
1点目は、予約方法についてです。これまで北公民館は「まんまるよやく」、いわゆるネット予約のみの方式でしたが、一時移転される瑞沼市民センターでは利用者が直接窓口に来て申請しており、ネット予約方式ではありません。それぞれ予約方式が異なっているところですが、説明会においても「まんまるよやく」を導入してほしいといった意見が出ております。どのようにご検討されるのかお伺いいたします。
2点目は、利用者増加に伴う利便性向上についてです。説明会においても、北公民館・北児童館の利用者が仮移転した場合の見通しをシミュレーションしているのかというご質問が出ました。これについての回答は、瑞沼市民センターに移行した場合については北公民館を定期的に利用している67団体について、一部においては他の施設を利用していただくことになるが、基本的には受け入れ可能とのことでした。
しかしながら、受け入れ可能という状況と利用者目線での利便性の保持という観点からすると、乖離するものではないでしょうか。利用者目線において利便性保持というか、むしろ向上につながるよう、どのように対応していくのかが重要と思われます。
平成30年度当初予算では、瑞沼市民センター改修費として約950万円計上された中で、移転に伴う改修費は約800万円と聞いております。現在、改修が進められていると思いますが、詳細をお伺いいたします。
以上です。

○議長(中野照夫議員) 逢澤圭一郎議員の質問に対する答弁を求めます。
松本義博まちづくり推進部長。
〔松本義博まちづくり推進部長 登壇〕

◎まちづくり推進部長(松本義博) 逢澤議員のご質問にお答えいたします。
私からは、1、道路整備の1、都市計画道路の整備について、順次お答えいたします。
初めに、ア、新和高須線の整備についてでございますが、都市計画道路新和高須線につきましては市の中心部を南北に通る道路であり、中央地区から高州地区までの約3,900メートルが都市計画決定されております。整備につきましては、順次取り組んでおり、現在は放水路の北側及び高州地区において事業を実施しております。
放水路の北側の工事につきましては、本年度で完了する予定であり、高州地区につきましても現在、道路工事を実施しており、平成31年度末までに整備を完了する予定でございます。
議員ご質問の新和地区では放水路部及び放水路南側から横堀橋通りまでの区間のうち、約870メートルが未整備となっております。この区間の都市計画道路の整備により、安全に通行できる歩道を確保することによる効果は高く、また新和高須線全体といたしましても拠点を相互に連絡する南北道路軸として位置づけられており、必要性の高い路線であると認識しております。未整備区間の整備につきましては、現在、事業を実施している高州地区の整備が完了した後、他の路線との調整を図りながら事業実施に向け努めてまいります。
次に、イ、将来道路網構想の見直しについてお答えいたします。
市では、広域的な都市間交通や通過交通を処理する主要幹線道路や地域に密着した生活道路など、沿道環境に配慮しながら、それぞれの道路の役割に応じた道路体系の確立と道路のネットワーク化を図るための将来道路計画として、三郷市将来道路網構想を平成14年3月に策定しております。
しかしながら、計画策定から既に16年が経過し、計画策定時と人口変動などの社会情勢や流通系施設、大規模商業施設の立地などの経済情勢が大きく変動しております。また、高速道路網の整備が進み、平成30年6月には東京外環自動車道の千葉県区間が開通し、市を取り巻く道路交通状況も大きく変動しております。
このような背景をもとに、将来の道路網体系の見直しを行い、新たな交通体系の構想を策定するため、平成29年度に将来道路網構想の見直しに着手いたしました。進捗状況といたしましては、平成29年度は現況の把握、問題・課題の整理を行いまして、平成30年度は将来交通量推計の実施、既定計画道路網の評価、周辺自治体などの意向把握を行う予定となっております。平成31年度以降は、将来道路網の検討を行い、人にやさしく利便性の高い道路、交通環境の整備を実現できる計画を策定してまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 島村徹環境安全部長。
〔島村 徹環境安全部長 登壇〕

◎環境安全部長(島村徹) 私からは、2、交通対策、1、小学生の登校指導についてのイ、交通指導員の増員についてお答えいたします。
現在、小学生の登校時間に立哨指導を行っている交通指導員につきましては、三郷市交通指導員に関する規則に基づき各小学校長と協議した上で、通学時における交通安全上、特に危険な箇所に配置しており、市内19校の通学路に32名の交通指導員を配置しております。
議員ご提案の交通指導員の増員につきましては、現役交通指導員の高齢化や募集をしてもなかなか応募者がいないなど新規採用人員の不足、勤務地と立哨場所との距離など配置の問題や、採用後の教育体制など、さまざまな課題があり、難しい状況でございます。
市といたしましては、通学路の安全確保について今後も引き続き越谷地区通学路安全検討委員会において作成した整備計画に基づき、順次交通安全施設の整備を進めるなど、関係機関と連携し、児童・生徒の通学の安全に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 檜垣幸久学校教育部長。
〔檜垣幸久学校教育部長 登壇〕

◎学校教育部長(檜垣幸久) 逢澤議員のご質問に順次お答えいたします。
初めに、2、交通対策、1、小学生の登校指導について、ア、現状の課題と対処についてお答えいたします。
現在、各小学校では交通指導員に加え、PTA、スクールガードなどボランティアのご協力を得て、登校時の見守り活動を実施してございます。地域によっては、交通安全上の危険箇所が多いところもあり、さらに見守り活動の強化が望まれる状況もございます。各学校は、PTA組織や町会、関係団体と連携を図り、見守りボランティアの増員に努めているところでございます。
また、登校時の安全を確保するためには、児童自身の危険回避能力を高めることが何より肝要であると考えてございます。一列で歩くこと、班長は小さい子に合わせて歩くこと、信号が点滅したら渡らないことなど、さらに指導の徹底を図ってまいります。
次に、3、教育問題、ア、熱中症対策、①教育委員会として各小・中学校に対して行った指導についてお答えいたします。
ことしの猛暑を受け、教育委員会といたしましては、熱中症対策について各学校に注意喚起を繰り返してまいりました。具体には、気温35度以上になった際には活動を中止すること、やむを得ず活動を継続する際は、風通しのよい場所や気温の低い場所に移動すること、また体調に変化を感じたときにはすぐに申し出るよう児童・生徒に指導することなどを周知いたしました。
2学期に入っても、気温が35度を上回った日には、授業の入れかえや学習内容の変更等を行うよう指示をしているところでございます。今後も、柔軟に対応し、児童・生徒の健康を損なうことがないよう留意してまいります。

○議長(中野照夫議員) 木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 逢澤議員のご質問にお答えいたします。
3の教育問題の1、夏季における教育活動についてのア、熱中症対策のうち、③屋内運動場を含む普通教室以外へのエアコン設置についてでございますが、本市では暑さ寒さにかかわりなく、学習に取り組めるよう平成28年度に全小・中学校の普通教室への空調設備を早期に完了をいたしました。しかし、全国的にことしの夏は観測史上まれな気温、35度を超える猛暑日が続き、所によっては生命を脅かす状況にまで至っております。
このような状況を踏まえまして、国では学校施設への空調設置に関する予算を増額するとの報道がされております。特別教室への空調設置については、教育委員会の意向を伺うとともに、国の動向を注視してまいりたいと考えております。
また、小・中学校の屋内運動場につきましては、平成25年に既に耐震補強工事を終えております。有事の際には避難所として活用することとなっております。ことしに入りまして、全国各地で地震や風水害等による災害が頻発し、大変大きな被害が出ております。議員ご提案の緊急防災・減災事業債は、平成32年度までの事業の適用となっておりますが、避難所となる屋内運動場への空調設置は災害対策の充実が図られるばかりでなく、さらなる教育環境の向上につながるものと考えております。緊急防災・減災事業債の適用等を調査をし、検討を進めてまいりたいと思います。
P.188 議長(中野照夫議員)

◎教育長(有田るみ子) 逢澤議員のご質問にお答えします。
私からは、3、教育問題、1、夏季における教育活動について、ア、熱中症対策、②体育等の授業についてお答えいたします。
ことしの夏は、観測史上最高気温が記録されるなど、猛暑が続きました。三郷市では、普通教室に空調装置が設置され、学習に集中できる環境が整っております。しかし、屋外等で行われる活動を計画していた場合、教育委員会としましては気温が35度以上であれば活動を中止するなど、適切な対応をするよう指導をしております。
体育授業につきましては、涼しい時間帯に変更したり、空調設備の整った教室で実施が可能な保健学習を行ったりするようにも指導しております。この指導を受け、猛暑時には体育授業や校庭での外遊び、体育館での集会活動等を中止した学校がございます。また、1学期の終業式は体育館で行わず、教室において放送による終業式を行った学校もございます。どちらも安全を第一に考え、弾力的に対応している結果でございます。2学期が始まってからも、厳しい暑さの日は体育授業等を午前中に行うなど、授業交換も推奨しております。今後も、常に責任感を持ち、校長会と連携を密にし、臨機応変な対応をすることで安心・安全な教育活動が実施できるよう取り組んでまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 森好弘市民生活部長。
〔森 好弘市民生活部長 登壇〕

◎市民生活部長(森好弘) 私からは、4、市民活動支援、1、北公民館・北児童館における瑞沼市民センターへの一時移転に伴う対応について、ア、予約方法についてとイ、利用者増加に伴う利便性向上については関連がございますので、一括してお答えいたします。
瑞沼市民センターは、市民交流を促進し、活力ある地域社会の形成に資するとともに、市民の教養及び文化の向上、教育の振興並びに福祉の増進を図ることを目的とした施設でございます。また、当センターは多様な世代の方々に利用されており、さまざまな活動を支援し、市民交流の拠点、市民文化や市民ニーズに応える多彩な情報の発信基地としての役割を担っております。
現在の予約方法は、直接申請方式、すなわち利用者が直接窓口に来て申請する方式を開設当初からとっております。過去に、瑞沼市民センターにおきましても埼玉県東南部地域公共施設予約案内システム、「(通称)まんまるよやく」の導入を検討しましたが、瑞沼市民センターの利用者には高齢者のかたが多いこともあり、コンピュータを利用したネット予約になれていないなども考慮し、まんまるよやくの導入を見送った経緯がございます。直接申請方式は、毎月初日の施設利用申し込み日に生じる競合が発生した場合、早く申し込んだ方を優先するということではなく、利用者同士の協議により解決してもらい、施設利用日を確定させていることから、利用者からは顔と顔が見える関係であるとか、譲り合いができるなど、利用者間で調整しやすいとの意見をいただいております。
このような意見があることから、まんまるよやくを導入すると瑞沼市民センター利用者の利便性が損なわれることや、またあくまでも仮移転の期間ではありますが、全ての利用者に対応できるとは限らないことから、市もかかわりながら顔と顔の見える関係を保ち、譲り合いも含め、現在行っている直接申請方式が利用者の利便性の向上につながっていくものと考えております。
瑞沼市民センターでは、北公民館・北児童館が機能移転してくることに伴い、利用者の増加に対応するため、現在改修を進めております。具体的には、集会室、研修室、学習室、相談室を新たに設け、受け入れ体制の整備を図っております。瑞沼市民センターの改修を行うに当たり、ただいま議員からもお話がありましたように、近隣町会長等や利用団体などに対し、事前説明会を開催し、多くのかたの意見を反映させながら、利用者の方々が利用しやすい施設となるよう目指してまいります。今後も、瑞沼市民センターの施設運営につきましては、さまざまな活動を支援できるよう引き続き努めてまいります。
以上でございます。
P.190 議長(中野照夫議員)

◆16番(逢澤圭一郎議員) それぞれご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。
まず、都市計画道路の整備についてですが、現在行われている新和高須線の高州地区の整備が完了した後に、新和三丁目から新和五丁目の未整備区間の事業実施に向けて調整していただけるということで、ありがとうございます。ほかの都市計画道路もある中で、この路線の延伸の整備状況など、優先順位を考えると真っ先に行うべき路線と考えます。ぜひ、事業着手に向け調整を進めていただければと思います。こちらは要望です。
将来道路網構想の見直しについてですが、平成14年につくられた将来道路網構想は私も拝見しておりますが、構想路線が多岐にわたっているんですね。まちづくりとして大きな観点から、将来こういった道路網が望ましいということはわかりますが、実現に向けて進めなければならないものもあれば、現実的でないのかななどと思うものもございます。
例えば、中川に4本、江戸川に今進んでいる新橋のほかにもう1本橋をかける構想になっております。もちろん、大きな構想は必要だと思いますが、大事なのは大きな構想に基づいて今後進めていく路線を明確にしていくことではないでしょうか。
先ほども申し上げましたように、新和高須線はもとより、新和吉川線の延伸や草加三郷線の延伸など、整備効果を考えて優先順位をつけて、地域的な道路整備計画を示していく、検討していくことが必要ではないかと考えます。この点について再度、まちづくり推進部長にお伺いいたします。
次に、小学生の登校指導についてですが、学校教育部長からは見守り活動の強化に向けて、見守りボランティアの増員に努めているとのことでしたけれども、地域によって温度差があることはご存じかと思われます。地域ぐるみで多くのボランティアの方々のご協力をいただきながら、活動をされている学校もあるかとは思いますけれども、なかなかそこまで至らない学校、そんな中でボランティアさんの増員のみで体制を整えていくのは厳しいのではないかと思います。
この質問をするに当たり、シルバー人材センターの方々にご協力をいただくことも1つなのではないかと考えたところでございますが、お話をしたところ対価が発生する以上は警備業法上難しいといったことがわかりました。そうだとすれば、やはり交通指導員の増強を考えなくてはならないのかなと思います。
環境安全部長からは、さまざまな課題があって現状難しいといったご答弁でしたけれども、例えば現在週5日行われている勤務を3日間程度で行えるようにするだとか、労働条件の規制緩和など、工夫して人員を確保していく、そういったこともひとつかと思います。再度、この点について環境安全部長にお伺いをいたします。
続いて、夏季における教育活動についてですが、体育の時間のスライドだとか、猛暑への対処を既に行ってきたということで、児童・生徒の安心・安全を優先に臨機応変な対応をされていることに評価をする次第でございます。
市長からは、屋内運動場について緊急防災・減災事業債を活用してのエアコン設置について調査とご検討を進めていただけるということでございました。今回、私は災害対策の観点から屋内運動場へのエアコン設置を提言させていただきましたけれども、市長もおっしゃられていたように平時のときも使用ができることから、児童・生徒の教育環境のさらなる向上、充実につながっていくものであります。
全国的に、公立小・中学校の屋内運動場へのエアコン設置率は、今わずか1.2パーセントほどと言われております。そんな中で、先駆的に事業実施に向けて検討されるという、こういった姿勢に大変敬意を表する次第でございます。ぜひ、今後の進捗にご期待をいたします。
最後に、北公民館・北児童館の瑞沼市民センターへの一時移転に伴う対応についてですが、予約方法は現在、瑞沼市民センターで行われている直接方式で考えているとのことでした。こちらについては市民生活部だけでなく、企画総務部や生涯学習部も一緒になってご検討されたことかとは思いますけれども、おっしゃられていたように現在、瑞沼市民センターを利用しているかたからすると、突然ネット予約というのもどうなのかとも感じるところでございます。北公民館をご利用になられていたかたからは、ご不便をおかけすることになろうかと思いますけれども、職員も交えた上で利便性向上に努められるとのことでしたので、ご理解をいただけるよう事前の対応などをお願いをいたします。こちらも要望でございます。
以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○議長(中野照夫議員) 逢澤圭一郎議員の2問目に対する答弁を求めます。
松本義博まちづくり推進部長。
〔松本義博まちづくり推進部長 登壇〕

◎まちづくり推進部長(松本義博) 逢澤議員の再度のご質問にお答えいたします。
今後進めていく路線を明確にするために、整備の優先順位をつけた中期的な道路整備計画が必要ではないかというご質問でございますが、今現在整備を行っている都市計画道路につきましては周辺自治体との道路ネットワークや市内の拠点間を結ぶ道路について優先的に整備を実施しております。また、未整備の都市計画道路や計画上の構想路線につきましては、新たに策定する将来道路網構想の中で交通量推計の結果や周辺自治体の道路整備意向を踏まえ、望ましい道路網を検討していくものと考えております。
ご質問の中期的な道路整備計画でございますが、整備効果、道路ネットワークの連続性事業の実現性、地域の開発状況などを鑑み、整備優先度を含め道路網の検討を進めてまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 島村徹環境安全部長。
〔島村 徹環境安全部長 登壇〕

◎環境安全部長(島村徹) 再度のご質問にお答えいたします。
勤務ローテーションの工夫など、労働条件を工夫することにより新規の交通指導員をふやすことはできないかとのご提案でございますが、議員のご提案も含め、また他市の事例等にも当たりながら、指導員が集まりやすい環境について調査研究してまいりたいと存じます。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 以上で逢澤圭一郎議員の質問を終わります。
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