2023年3月議会一般質問議会-加藤英泉

1教育問題

1.不登校問題
 ア.小中学校の不登校の状況について
 イ.不登校が増える原因や背景について
 ウ.不登校の保護者へのアンケート調査について
 エ.不登校に対する取組について
 オ.フリースクールへの支援と助成について
 カ.新たな教育方針について
 キ.特筆する不登校への取組、成果、課題について
2.幼児教室「風の子園」の再生について

 

△加藤英泉議員

○議長(武居弘治議員) 通告第13、15番、加藤英泉議員。
〔15番 加藤英泉議員 登壇〕

◆15番(加藤英泉議員) おはようございます。通告に従い、順次質問をさせていただきます。
1、教育問題、1、不登校問題。
文部科学省は、年度間に連続または断続して30日以上欠席した児童・生徒のうち、病気や経済的理由によるものを除き、児童・生徒が登校しない、あるいは登校したくてもできない状況にあるものを不登校と定義しており、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態の引きこもりとは分けています。
不登校の小・中学生は、新型コロナウイルス感染症拡大と時を同じくして全国で急増し、小・中学生は2021年度に過去最多の24万4,940人となり、10年前から倍増し、前年度からは4万8,813人、24.9%増え、全国の児童・生徒に占める割合も2.6%となっており、9年連続で増加しております。
10年前と比較しても、小学校で3.6倍と若年化しており、中学校においては1.7倍となっております。
また、2月22日の衆議院予算委員会において、文部科学大臣は不登校人数を問われ、2022年度も24万5,000人であったと答弁しております。
去る3月10日、千葉県議会において、不登校の児童や生徒を支援するため、行政や学校、フリースクールなどの役割を定め、協力して教育の機会を確保し、自立を促すとする全国初の条例が制定され、4月から施行されます。
基本理念として、不登校の子どもの主体性を尊重し、多様な学習活動を認め、支援することなどを掲げ、登校できるようになることのみを目標とせず、将来の社会的自立を目指すとしています。
そこで、三郷市として、不登校の児童・生徒を1人でも多く、それも早期に学校に復帰してもらう、あるいは将来の自立を目指してもらう取組がどのように行われているかをお聞きいたします。
ア、小中学校の不登校の状況について。
埼玉県内の小・中学校の不登校者数の2021年度は過去最多を更新し、不登校の長期化が進んでおります。不登校のうち、90日以上の欠席は60%を超え、学校内外の専門機関などで相談や指導を受けていない生徒は30%超に上っております。
2021年度における文部科学省の調査では、全国の小学生の不登校は、前年度比で28.65%増加し、100人に約1.3人、小学生の1学年に約1.3人は不登校という状態です。中学生の不登校は、前年度比で23.1%増加し、割合としては5.0%と、100人に5人が不登校になっており、1クラスに約1.4人が不登校という状況であります。
それでは、三郷市内の小・中学生の不登校の状況はどうなのか、お尋ねいたします。
次に、イ、不登校が増える原因や背景について。
どういったことが原因で不登校になっているのか。2021年度の文部科学省の調査では、小学生の原因のトップ3は、第1位が「家庭生活に起因」で55.5%、第2位が「いじめを除く友人関係をめぐる問題」で21.7%、第3位が「学業不振」で15.2%となっており、ちなみにいじめが原因で不登校になっているのは0.8%であり、中学生の不登校の原因トップ3も、第1位が「家庭生活に起因」で30.9%、第2位が「いじめを除く友人関係をめぐる問題」で28.2%、第3位が「学業不振」で24.0%となっており、小・中学生ともに、家庭の事情や家庭の生活が原因の第1位となっております。
学校は、学力などを伸ばす以外に、協調性を身につける役割を担っておりますが、不登校が増え続ける状況や背景として、勉強についていけない、友達とあまり気が合わないのほか、みんなと同じでないといけない、一律に同じ内容、同じスピードで学習すること、教室に集まって教員が一斉に教えることに対し、これらは学校文化に対する子どもたちの異議申立てと捉えられており、このように不登校のきっかけは多様で、学校がこれまでここに目をつむってきたことが不登校の一因となっているとも言われております。
また、勉強が早い段階で止まっていると、不登校が長引くほど取り戻すことが困難になり、人間関係でも学校に行かないほど人と関わるのが苦手になってしまうと言われておりますが、三郷市の場合はどうか。不登校が増加している原因や背景についてお尋ねいたします。
ウ、不登校の保護者へのアンケート調査について。
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワークが、現在・過去の不登校だった子どもの保護者574人に行ったアンケート調査では、「学校に相談しても助けにならなかった」と感じた保護者が6割で、内容は、「いじめが担任の言動がきっかけだったのに非を認めず、学校でのトラブルの元凶のように言われた」「若い女性担任に、お母さんの愛情が足りないと言われた」「教員による登校圧力があった」「校長に性格の問題だと言われた」「フリースクールは放ったらかして、お金ばかり出ていくだけだと言われた」。また、学校の担任に相談したうちの58.4%、学年主任や校長、教頭に相談したうちの57.9%が「助けにならなかった」と回答しております。
不登校の原因について、保護者は「原因が自分にあるかもしれないなどと自分を責めた」が64.9%、「子育てに自信がなくなった」が53.7%、「孤独感、孤立感を味わった」が42.5%、「落ち込んだ、消えてしまいたいと思った」が45.2%と、このようにケアは家庭が背負ってしまっております。
また、不登校の子どもを持つ保護者の9割が、給食の代わりの食費やフリースクール等の利用料、カウンセリング費用など、不登校前より支出の増加を実感しております。保護者の学校への不信と自信の喪失感がうかがえると思いますが、このアンケート結果についてどのようにお感じになるかお伺いいたします。
エ、不登校に対する取組について。
三郷市には、いじめや友人関係、不登校や引きこもり、学習等、学校生活や子育てなどに関する教育相談室があり、教育支援センターとしての役割では、第1教育相談室「野のさと」及び第3教育相談室「みずぬま」があり、適応指導教室として学校に登校できない小・中学生を対象に、学校復帰を目指し、学校生活を送るための課題解決のための支援や学習支援等が行われております。
また、第2教育相談室の「あすなろスクールサポート」では、小・中学生及びその保護者を対象に、いじめ、友人関係、不登校、引きこもり、性格、行動、情緒、子育て等のほか、児童・生徒の発達相談等に対応されておりますが、これら教育相談室運営事業の次年度予算480万円のうち、いじめ不登校対策事業として、中学校に相談員を配置し、いじめや不登校をなくすための取組に108万円の予算がつけられておりますが、小学校にも同様に相談員を配置してもよいのではないかと思いますが、しないのはなぜなのかお聞きします。
また、野のさと、みずぬまとともに、定員を特に設けておりませんが、現在、それぞれに何人が所属し、成果として学校復帰をされたかたは何人おられるのか。
次に、不登校があるなしにかかわらず、実態把握に努めていると思います。長期欠席状況報告書作成を学校に依頼し、欠席人数や理由、校内支援体制等の把握は早いに越したことはありませんが、その報告は発生時、その都度なのか月ごとなのかお伺いいたします。
次に、親の会をつくり、大学教授の臨床心理士を招聘し、不登校の保護者同士の交流の場としている学校がありますが、親の不安、負担解消に役立っているようであります。よいことは真似するべきだと思いますし、学校が保護者に発起を促す必要があると思いますが、どうお考えかお尋ねいたします。
次に、精神科医が保護者や教職員の相談に対応する教育コンサルテーションを適宜に開催している学校もありますが、市の現状はどうなのか、お尋ねいたします。
次に、不登校対応研究会をつくり、各学校の長期欠席担当が事例検討等の研修に参加し、校内支援体制に生かせるよう、専門の講師を依頼して開催しているところもありますが、市の現状はどうなのか、これらについてそれぞれお聞きいたします。
オ、フリースクールへの支援と助成について。
フリースクールは、学校になじめない児童・生徒の居場所となる民間の教育施設で、不登校の児童・生徒が多く通っております。主に、不登校の子どもの学習活動や職業体験、家庭科の授業、珠算教室、農業体験、eスポーツ体験等と、多様な体験活動をサポートする場所としてフリースクールがありますが、不登校になってしまった子どもにも、それぞれの能力に応じた教育機会と自立的に生きるための基礎を学ぶ権利があり、日本では教育機会確保法という法律によって、学校外でも多様な学び方ができる機会を提供することを法律で定めております。
フリースクールは、不登校というデリケートな問題を抱える親子が、安心して相談したり通えたりする居場所としての意味合いも強いものがあります。しかしながら、月会費、都内で約4万5,000円などの経済的負担も大きく、また、このような民間団体の運営には補助もなく、全ての子どもが利用できるよう法的支援を強化する必要があると言われております。
市のホームページには、フリースクールに関する記事が見当たりませんが、市内においてフリースクールの存在を確認しておられるのか、また、確認している場合は何人通っているのかお伺いいたします。
フリースクールなどは有意義な存在であると思いますが、今後、市の教育相談室とは別に、市内においてもその存在意識や学びの機会の提供の必要から、フリースクールなどのような機関の設置を、費用の助成とともに民間に呼びかけ、これに呼応して設置できた場合、その存在意義は有用なものとなると思いますが、どのようにお考えになりますか、お答えいただきたいと思います。
カ、新たな教育方針について。
学校は、全国各地で子どもが歩いていける場所にある重要な教育福祉機関で、親から離れても安心・安全で、公的な第三者としての自分のことを見守ってくれるような大人がいれば、孤立を防ぐ有効な手立てになるという役割が学校には求められております。
そんな中、不登校の児童・生徒の中には、本当は勉強がしたい、友達と遊びたいなどと思い、フリースクールなどに通うことができるようになる子どももたくさんいます。不登校でも、学校に相当する場所に通ううちに、人とつながって楽しいと感じたり、新しい考え方を発見したりしますので、不登校になったらすぐにフリースクールなどにはいれるなど、民間をどんどん活用し、まずは長期の不登校をなくすべきと思いますし、行政と民間とで連携した早期対応が重要であると思います。
方法は様々考えられると思いますが、新たな教育方針を示し、三郷市の魅力として独自の考えを実行してもよいのではないかと思いますが、どのようにお考えになるか、お答え願います。
キ、特筆する不登校への取組、成果、課題について。
今まで不登校対策にどのように取り組み、学校への早期復帰や自立に結びついたなどの成果、あるいは学校への復帰や自立への課題について、具体的なものをお聞かせいただきたいと思います。
2、幼児教室「風の子園」の再生について。
市長は、議会冒頭の令和5年度施政方針の中で、3つ目の重点テーマとして「質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化~子どもたちの成長を見守る・夢を育む~」と述べられました。
このテーマについては、前回の施政方針の中でも同様に述べられていたと思いますが、子育てについては授乳期から就学前の保育や教育、児童から生徒へと、その成長を見守り、市のさらなる発展に向け、「ふるさと三郷 みんながほほえむまちづくり」を推進するとおっしゃいました。
令和5年度の予算に学童保育、待機児童解消のために整備工事費1億2,000万円、最大214名の学童収容の施設整備を計画されており、また、三郷三丁目には90人収容の保育施設整備が計画され、補助額も予算化され、これはタイムリーな施策であると思います。
そういう中、さきの議会において、盛況のうちに運営されていて、障がいの有無に関わらず同じ教室で保育、教育するインクルーシブというこれからの保育、教育の在り方を先取りした多様性のある幼児教室「風の子園」を令和7年度で閉園するという答弁がありました。
誰一人取り残さない社会の形成が問われている中、社会の変化に的確に対応していく施策の展開、切れ目のない子育て支援の強化をうたう中での閉園という判断に違和感を覚えますし、これに三郷市民のみんながほほえんでいるでしょうか。
市民目線、市民感覚、市民本位の行政と言いながらも、視点、観点にずれが生じているのではないでしょうか。三郷市のこけんに関わることだと思いますので、かたくなにならず、改めて柔軟なご判断を再度求めたいと思います。
以上で第1問目を終わります。

○議長(武居弘治議員) 加藤英泉議員の質問に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 加藤議員のご質問にお答えいたします。
1、教育問題の2、幼児教室「風の子園」の再生についてでございますが、第5次三郷市総合計画前期基本計画に掲げる3つの重点テーマの1つ、「質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化」につきましては、「妊娠から子育てまで切れ目ない支援」や「子どもの居場所づくり」、「質の高い教育と充実した学習環境の提供」などの取組により誰もが安心して子育てできる環境整備を進めているところでございます。
令和5年度の取組といたしましては、「こども医療費助成対象の拡充」や「日々の食事を欠く児童への配食の実施」、「(仮称)瑞沼学校給食センターの整備」などを進めてまいります。
ご質問の幼児教室「風の子園」につきましては、昭和50年代における本市の人口急増期に幼稚園待機児童の解消を目的として開設した幼稚園類似施設でございます。市といたしましても、施設用地や建物の貸与、補助金の交付などにより、「風の子園」を支援してきたところでございます。
しかしながら、令和4年12月の市議会定例会におきましても答弁をいたしましたが、開設当時の幼稚園不足につきましては、現在、改善され、幼稚園の待機児童も解消されており、市としても多額の公費を投じて「風の子園」の建て替えや大規模修繕、移転建設を行うことにつきましては困難であると考えております。
現在、市内では多くの民間事業者がそれぞれ特徴のある幼児教育や保育事業を運営しており、風の子園の内部におきましても、民営化による自立に向けた協議が進められていると聞き及んでおります。
市といたしましても、国や県、市による民間事業者を対象とした支援制度につきましては、園から求められた情報を提供しているところでございます。
今後におきましても、多くの民間事業者とも連携を図りながら、「質の高い教育と切れ目ない子育て支援の強化」を推進してまいります。

○議長(武居弘治議員) 大塚正樹教育長。
〔大塚正樹教育長 登壇〕

◎教育長(大塚正樹) 加藤議員のご質問1、教育問題、1、不登校問題のアからキにつきまして、順次お答えいたします。
ア、小中学校の不登校の状況についてでございますが、不登校の件数はコロナ禍における国の傾向と同様に、本市の小・中学生においても増加傾向でございます。
次に、イ、不登校が増える原因や背景についてでございますが、本市の不登校の要因は、「無気力、不安」が最も多く、次いで「学業不振」となっております。本人の成育歴や家庭環境等を含め、様々なものが複合的に絡んでおりますが、コロナ禍における影響もあるものと認識しております。
次に、ウ、不登校の保護者へのアンケート調査についてでございますが、本市の学校でも一部ご意見をいただくことがございますが、各校が校長のリーダーシップにより、不登校児童・生徒一人ひとりや保護者に寄り添って、組織的対応をしているところでございます。
次に、エ、不登校に対する取組についてでございますが、中学校のさわやか相談員は、必要に応じてその中学校区の小学校に派遣するなどし、連携をしております。
適応指導教室「野のさと」、「みずぬま」の通室生は年度により増減がありますが、30名程度登録しており、通室による学校復帰や改善に向かった児童・生徒は7割程度おります。
長期欠席状況報告は、毎月学校から報告を受けておりますが、必要に応じて報告を求める場合もございます。
親の会につきましては、本市でも、教育相談室において「不登校を考える親の会」を開催しており、元大学教授の臨床心理士を招聘し、保護者同士の交流や個別相談を行い、不安、悩みの解消に努めております。
教育コンサルテーションは、本市では小学校段階での不登校対策として、臨床心理士を派遣し、専門的な立場から教職員へ指導、助言をいただく機会を設けております。
教職員への研修につきましては、本市の生徒指導、教育相談中級研修会をはじめ、県主催の研修会への参加を呼びかけるとともに、オンライン等を活用した教育委員会主催の研修会も実施しております。
オ、フリースクールへの支援と助成についてでございますが、教育委員会では市内2か所の適応指導教室において、個に応じた学習等の支援をしております。フリースクールに通学している児童・生徒も数名おりますが、フリースクールへの支援と助成につきましては、先行実施している自治体の実践を調査研究してまいります。
次に、カ、新たな教育方針についてでございますが、各学校では不登校児童・生徒や保護者に寄り添い、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の協力も得ながら、家庭訪問や面談などを行い、情報共有と支援策を協議するケース会議など、早期対応に努めております。
今後は、次年度から拡充する専任教育相談員も定期的に学校に訪問指導をするなど、さらに相談体制を強化してまいります。
キ、特筆する不登校への取組、成果、課題についてでございますが、昨年、適応指導教室「みずぬま」の卒業生による同窓会での声を紹介させていただきます。「みずぬまは最後のとりでだった」「みずぬまは自分を受け入れてくれた場所」「みずぬまは学校に行けるようになるステップ」、これらの声が成果の表れであると認識しております。
今後も不登校児童・生徒やその保護者に寄り添いながら、全ての児童・生徒が自立的に生きる力や社会を担うための資質を身につけることができるよう、夢を育む教育を推進してまいります。
以上でございます。

○議長(武居弘治議員) 加藤英泉議員。

◆15番(加藤英泉議員) それぞれご答弁ありがとうございました。
まず、幼児教室のほうなんですけれども、市長、この答弁につきましては3回聞きましたよ、3回。部長、それから市長が2度ほどご答弁いただいていますけれども、同じご答弁を3回いただいています。
昭和50年代のお話とか出ていましたけれども、今の時代に50年前の話をしても、十年一昔と言いますけれども、十年一昔でも5回転しています。ですけれども、もう3年、5年で回転していますから、昔の話をされてもちょっと時代感覚が違うのではないかと思いますけれども、新しい物の考えでやっていかないと追いつかないのではないかと思います。
私は「風の子園」はインクルーシブということで、昨日からも流山市、流山市という言葉が出ていましたけれども、流山市を超えて行われているのは「風の子園」のインクルーシブ教育、保育、これが流山市よりも勝っているところがあると思います。そのほかはまだまだ流山市に追いついていないのではないかと思いますけれども、このように「風の子園」はすばらしい保育、教育をされております。
そういう中で学童保育が来年できるということで、最大214名の児童を収容できるということであります。この予算が来年度ついて1億2,000万円、施設整備に費やされるわけであります。これができますと、職員が約20名ということであります。この20名の職員、健康保険、給料、賞与、そのほか管理費合わせますと、年間1億円はかかるのではないでしょうか。
そういうことを考えますと、今、「風の子園」には1,500万円超の補助金が出ておりますけれども、差別とは言いませんけれども、その辺の違いが格段とあるのではないかと思います。ぜひともこの辺をもう一度考えていただく必要があるのだろうと思います。
また、先ほど言いましたけれども、三郷三丁目にはまた保育園ができるということでございます。こちらのほうにも5,000万円の整備費予算がついています。そしてまた、建物、そういうものについても補助金が出るのだろうと思いますけれども、そういうものを考えましても、私は同じ市民として平等性から考えますと、ちょっと欠けているのではないかというふうに思います。ぜひとも考え直していただいて、継続するということが大事だと思います。
盛況のうちに閉園してしまうということ自体は罪づくりだと思います。ましてや、今までずっと「風の子園」と市の職員が相談しながらやってきているとは言いますけれども、真綿で徐々に首を絞められていくような状況で、ようやく今、息をしている状況で、今度、市長のご答弁にもありましたけれども、「風の子園」民営化による自立に向けてというお話がありましたけれども、致し方なく何とか続けられないかということを考えられておるのだと思います。
行政としてそこに熱い手を差し伸べる、それが仕事だと思います。市民本位、先ほどもありましたけれども、市民中心の物の考え方、市民がいなければ行政職員は要らないわけですから、ぜひともその辺、市の対応としてしっかりともう一度考え直してやっていただきたいと思います。
最後に、市長にお尋ねしますけれども、市として多額の公費を投じてということでありますけれども、市長としてこれは幾らの金額だと思いますか。後ほど答弁をお願いいたします。市長のほうはいろいろありがとうございました。
あと学校の不登校問題につきまして、教育長から細かくご答弁がありまして、ありがとうございました。三郷市としてはそんな極端に多いとは感じられなかったんですけれども、私のところには、「この頃近所で学校に行かないで遊んでいるのがいっぱいいるよ、何とかしろよ」というようなお話でありましたので、今回、取り上げさせていただきました。
まだまだフリースクールだとか要らない状況はあるのかなと思いますけれども、ぜひ将来に向かって準備しておく必要もあるのかなというふうに思います。吉川でもフリースクールが立ち上がりました。そのようなこともありますので、ぜひまだまだ先ほどアンケートの中でも3割のかたはどこにも相談されていないという人もいますので、3割のかたをやはり救っていかないといけないのではないかというふうに思いますので、ぜひともその辺をお考えいただいて1人でも多く取り残さないということが大事だと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
あとは、学校の先生、一生懸命やられていると思います。いろいろお悩みも聞いております。しかしながら、やはりこれを何とかコロナが済めばまた違う展開も出てくるのかなというふうに思いますので、ぜひとも頑張っていただいて三郷市の優秀な子どもを育てていただければというふうに思います。
以上で私の質問を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

○議長(武居弘治議員) 加藤英泉議員の2問目に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 再度のご質問にお答えいたします。
幼児教室「風の子園」についてでございますが、多額の公費ということでございます。「風の子園」の建て替え等につきましては、大規模修繕、移転建設等を踏まえますと、相当多額になるのではないかというふうに思っておるところでございます。それぞれの中で、今までの運営の中で、民営化による自立ということの中で聞き及んでおりますので、そういったことも踏まえまして、今後につきましてはどういう体制の中でいくのか、その辺も聞き入れをして進めていきたいというふうに思っております。

○議長(武居弘治議員) 以上で加藤英泉議員の質問を終わります。

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