1健康問題
1.新型コロナウイルスワクチン接種事業について
ア.接種の優先順位
イ.ワクチンの保管体制
ウ.情報発信
2環境問題
1.ゴミ出しルールについて
ア.エアゾール製品等に関するルールの見直し
イ.バッテリー内蔵機器等に関する周知
ウ.外国人のかたへの対応
◆6番(渡邉雅人議員) それでは、通告に従いまして、順次質問をしてまいります。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種事業についてです。
本市におけるワクチン接種は、現在、接種に携わられている医療従事者の皆様、担当職員の皆様のご尽力により、65以上の高齢者の方々に対しての接種に一段落がつき、8月2日からは60歳から64歳のかた、8月18日からは50歳から59歳のかた、8月25日からは40歳から49歳のかたへの接種が開始されました。
また、接種予約においても、本日9月14日から12歳以上のかたを対象とした受付が開始され、国が示している本年10月から11月中には希望する全ての対象者へのワクチン接種を終わらせるという目標へ向けて、事業を進めていただいております。
そこで、今回はこうした現状などを参考に、本市における新型コロナウイルスワクチン接種事業について、3点お伺いをしてまいります。
まず、アの接種の優先順位についてです。
先月、千葉県柏市で発生した新型コロナウイルスに感染した妊婦が、入院の受入れ先が見つからず、自宅で出産し、新生児が死亡したという事態以降、多くの自治体で妊娠中のかたやそのパートナーに対するワクチン接種について、優先順位の見直しが行われております。本市においても、9月2日から妊娠中のかた、また、そのかたと同居をしている事実婚を含む配偶者を対象に、優先接種の予約が開始されました。そもそも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった当初、妊娠中のかたへのワクチン接種については、胎児への影響など不明点が多いことから慎重論が多く聞かれましたが、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会が8月14日に合同で発表した新型コロナウイルスワクチンについて(第2報)という文書の中で、妊娠中、特に妊娠後期に新型コロナウイルスに感染をすると重症化しやすいとされていること、副反応に関して、妊娠をしているかたとそれ以外のかたを比較したとき、その発生頻度に差がないこと、副反応の有無にかかわらず、流産や早産などの妊娠の異常が起こる頻度は、ワクチンを打たなかった妊婦と同じであると報告されていることなどを記した上で、ワクチン接種を希望する妊娠中のかたは、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をした上で接種を受けてほしいという見解を示すなど、接種を勧奨する動きが増え始めております。
本市においても、こうした動きを受けて迅速なご対応をいただいたわけですが、重症化リスクの高い妊娠中のかたや新生児の命を守るためには、優先接種を行うべき対象をもう少し広げるべきではないかなというふうに考えております。
ご紹介した新型コロナウイルスワクチンについて(第2報)の内容などを受けて、厚生労働省ホームページで発表されている情報を確認いたしますと、妊娠中や授乳中にmRNAワクチンを受けたかたの臍帯血や母乳を調べた研究では、臍帯血や母乳中にも新型コロナウイルスに対する抗体があることが確認されており、こうした抗体が産後の新生児を感染から守る効果があることが期待されていると記されております。
また、第5波を招く大きな要因の1つとなったデルタ株は、非常に感染力が強いことが特徴で、家庭内での感染の広がりを防ぐことが従前よりもさらに難しくなっていることが、日本感染症学会、日本環境感染学会が連名で8月6日に発表した文書において示されております。
以上のことから、現在、本市において行われている妊娠中のかた、また、そのかたと同居をしている事実婚を含む配偶者のかたに加えて、妊娠中のかたの同居家族、授乳中のかた及びその同居家族に対しても、ワクチンの優先接種を進めていくべきであると考えますが、ご見解をお聞かせください。
次に、イのワクチンの保管体制についてです。
皆様もご承知のとおり、新型コロナウイルスワクチンは、超低温での保管が必要であることなど、厳密な基準の下、保管する必要がございます。
本市の集団接種で使用されているファイザー製のワクチンにおいては、冷凍保存の場合はマイナス90~マイナス60度から、マイナス25~マイナス15度に移し、マイナス25~マイナス15度で最長14日間保存することができる。なお、1回に限り、再度マイナス90~マイナス60度に戻し保存することができる。いずれの場合も、有効期間内に使用することとされ、冷凍保存の場合は、冷蔵庫で解凍する場合は2~8度で1か月保存することができる。なお、解凍後は再冷凍せず、有効期間内に使用することと定められております。
このような厳格な管理の下での保管が求められている中で、新型コロナウイルスワクチンの接種開始以降、複数の自治体の集団接種会場、個別接種会場で保管方法の不備、あるいは何らかの事故などにより、ワクチンを廃棄せねばならなくなったという事案が発生しております。
その中でも、特に目立つのは、冷凍庫及び冷蔵庫のコンセントが抜けてしまった、あるいは緩んでしまったことや、電源が切れてしまっていたことなどにより、庫内温度が上昇し、規定の温度を超えてしまっていたケースです。
これらの事案が発生してしまった原因について、一部の自治体においては、警察の捜査結果が既に報告されており、人為的なミスによるもの、偶発的な要因によるものなどの内容が公表されております。
ただ、いまだ捜査中というものも多く、その中にはそもそもコンセントが抜けにくいタイプのプラグを使用していたり、コンセントが抜けないようにテープで固定していたため、誰かが故意にプラグを抜いたのではないかという可能性が指摘されているケースもございます。
いずれにしても、一人ひとりの人命を新型コロナウイルスから守るため、そして1年半にも及ぶこのコロナ禍を脱却するための大きな力となるこのワクチンが、こうした事故や事件により廃棄せねばならないという事態は、出来得る限り避けなければなりません。
そのために、故意的にプラグが抜かれるようなことを抑止するための防犯カメラの設置や、人為的ミスを防ぐための仕組みづくりなどが必要と考えますが、ご見解をお伺いいたします。
次に、ウの情報発信についてです。
コロナ禍における情報発信の重要性については、昨年の9月定例議会においても取り上げさせていただきました。その際に、ピクトグラムなどを活用して視覚的な情報の見分けやすさ、探している情報へのたどり着きやすさを改善すること、また、情報を統一的に発信することの重要性を提起させていただき、以降、ホームページのデザインやレイアウトの改善を図っていただくなど、分かりやすい情報を広く発信することにご尽力いただいておりますことに、まずは感謝申し上げます。
新型コロナウイルスワクチン接種事業についての情報発信においては、ホームページ上にコロナ関連情報とはまた別に、ワクチン情報の一覧へとアクセスすることができるバナーが貼られており、ワクチンの予約情報や接種後の副反応について、ワクチンパスポートについてなどの各種情報について閲覧することが可能となっています。
このように、ワクチン情報に関しても視覚的な見やすさ、分かりやすさに関しては一定の質が保たれておりますが、発信される情報の統一性に関しては、まだまだ改善すべき点が散見される状況が続いております。
幾つか例を挙げますと、ワクチン予約を受け付けた日の翌日にも予約枠に残数があったため受付を行うという情報が、メール配信サービスや公式ツイッターでは発信されていたものの、ホームページでは発信がなかったケースや、ホームページに情報が掲載される際に、ホームページのトップ画面にある市からのお知らせ一覧へ更新情報のリンクの有無が、その時々によって異なってしまっているケース、年代ごとの予約開始予定日が設定されたことが、先ほど申し上げたバナーからアクセスした先にある更新情報一覧から閲覧できるお知らせの内容だけでは知ることができなかったなどの事例があります。
情報を閲覧するかたに対して、ここから情報を確認すれば、最新かつ必要な情報が漏れなく確認できるということを担保することは、情報の信用度、発信者に対する信頼度を高め、特にコロナ禍のような緊急時の情報発信においては非常に重要となります。
ホームページ、ツイッター、メール配信サービスなどの媒体ごとに得られる情報に差がつかないような統一的な情報発信、そしてホームページ内においても、情報の掲載場所が一元化された分かりやすい情報発信を今後一層心がけていただきたいと思います。このことについてご見解をお伺いいたします。
次に、ゴミ出しルールについてです。
ごみ出しのルールについては、自治体ごとに分別方法や種類などが異なる部分があることなどから、ルールをきちんと把握していなかったことなどによる様々な事故やトラブルが全国的に発生しております。今回はそうした事故やトラブルを参考にしながら、3点にわたって質問をしてまいります。
まず、アのエアゾール製品等に関するルールの見直しについてです。
エアゾール製品とは、一般的にスプレー缶などの呼称で呼ばれる、噴射ボタンを押すことで内容液と噴射剤の混合物が噴射口から一気に放出される製品のことです。
このエアゾール製品やガスボンベ、以後総称してエアゾール製品等と呼称しますが、この廃棄方法については、旧来、内容液と噴射剤を使い切った上で、製品に穴を空けて廃棄する方法が一般的とされてきました。
本市の現在のごみ出しに関するルールが記載されているパンフレット、ごみと資源物の分け方・出し方にも同様の記載がなされておりますが、充填物の残ったエアゾール製品等に不適切な方法で穴を空けると火災が発生するおそれがあることから、環境省が毎年実施している全国廃棄物・リサイクル行政主管課長会議等において、平成21年度以降、エアゾール製品等を廃棄する際は穴空けをしない方法が望ましいと考えている旨が周知されてきました。
しかしながら、実際にはなかなか自治体でこうした捨て方を推進する動きが進まず、東京消防庁によると、同庁管内において平成20年から平成29年までの10年間で、エアゾール製品等の穴空けが原因の火災が260件発生しているそうです。
こうした状況を受けて、平成30年には改めて環境省から「廃エアゾール製品等の排出時の事故防止について」という通知が出されており、その中で排出時に住民に穴空けを求めている市区町村におかれては、穴を空けずに充填物を出し切り、廃エアゾール製品等を排出させ、処理する体制を整備されたいと示されております。
こうした状況から、本市においても現在のエアゾール製品等の廃棄方法について、穴空けを求めない手法にルールを見直す必要があると考えますが、ご見解をお聞かせください。
次に、イのバッテリー内蔵機器等に関する周知についてです。
本年5月26日、草加市リサイクルセンターにおいて、バッテリー内蔵機器等に含まれる小型充電式電池が適切な方法でごみとして出されなかったことが原因と考えられる火災事故が発生いたしました。
日本容器包装リサイクル協会のホームページによると、近年、リサイクル工場でのこうした発火トラブルが増加しており、行政にはこうした事態を招かぬよう、正しい捨て方をより一層しっかりと周知していくことが求められています。
草加市においては、ホームページにおいてバッテリー内蔵機器の正しい廃棄の方法を改めて周知するとともに、電子たばこやモバイルバッテリー、充電式小型扇風機などを、外見上バッテリー内蔵機器と判断しづらいものとして具体的に明示をして、注意喚起を図っています。
本市では、現在、ホームページや、先ほどご紹介したごみと資源物の分け方・出し方において、バッテリー内蔵機器などに内蔵されていることの多いリチウムイオン電池などについて、市では収集をしておらず、市役所及び一部の公共施設に設置しているボックスなどで回収することが記されております。
ただ、草加市のように、実際にそのリチウムイオン電池などが内蔵されている商品については具体的な例示がなされておりません。
近年、急速に普及したことにより、バッテリー内蔵機器という印象がまだあまり浸透していない電子たばこやモバイルバッテリーなどは、日本容器包装リサイクル協会のホームページに記載されている発煙・発火トラブルの原因物の中でも上位であることが示されています。
こうした状況を基に、本市においてもごみと資源物の分け方・出し方や、ホームページにおいてバッテリー内蔵機器に関しての注意喚起を、具体的な商品例を交えながら行うべきであると考えますが、この点についてのご見解をお伺いいたします。
次に、ウの外国人のかたへの対応についてです。
近年、在留外国人が増え続けていることに伴い、こうした外国人住民のかたと、もともとその地域に居住されていた方々とのトラブルを耳にする機会も増えました。その中でも代表的なものの1つが、ごみ出しに関するトラブルです。
冒頭にも申し上げたように、ごみ出しのルールについては、自治体ごとに分別方法や種類などが異なる部分があるなど複雑で、私たち日本人にとってもその全てを把握するというのは容易なことではありません。こうしたルールを外国人のかたに伝えていくためには、言語の違いという壁を解消することや、能動的に関わりを持ち、ルールについて理解を求めていくことが重要となってきます。
本市の現在のこうした状況に関する取組を確認してみると、ホームページ上のごみの分け方・出し方のページの最下段に、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語、韓国語、それぞれでごみ出しのルールをA4用紙1枚から2枚分に簡易的にまとめたものを閲覧することが可能となっております。また、これらを印刷したものが市役所をはじめとした公共施設で配布されています。
ただ、いずれも外国人のかたが能動的に情報を取りにいかなければ、こうした内容に触れることができない状況となっており、それだけが原因とは申し上げませんが、現在もみさと団地などの外国人のかたが多くお住まいのエリアのかたからは、ごみ出しに関するトラブルをよく耳にします。
そこで、こうした状況の改善を図るため、例えば、転入届を提出に来られた外国人のかたに対して、そのかたの母国語、あるいは理解の深い言語で記載がされた、先ほどご紹介したごみ出しについてまとめられた用紙をお渡しするというふうに定めてはいかがでしょうか。ご見解をお聞かせください。
以上で1問目を終わります。
○議長(武居弘治議員) 渡邉雅人議員の質問に対する答弁を求めます。
益子敏幸スポーツ健康部長。
〔益子敏幸スポーツ健康部長 登壇〕
◎スポーツ健康部長(益子敏幸) 渡邉議員のご質問に順次お答えいたします。
1、健康問題の1、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、初めに、ア、接種の優先順位についてでございますが、本市では国・県の方針を踏まえ、ワクチン接種の優先順位を定めており、9月2日から妊婦及び同居の配偶者などを対象に優先接種の予約受付を開始したところでございます。
議員ご質問の同居のご家族や授乳中のかたなどに優先接種を広げることにつきましては、現在、本日より12歳以上の全てのかたの予約受付を開始したところでございますので、今後の接種状況などを踏まえ、総合的に調整してまいりたいと考えております。
次に、イ、ワクチンの保管体制でございますが、本市では分配されたワクチンを適切に保管するため、定期的に超低温冷凍庫及び冷蔵庫の温度チェックや電源プラグとコンセントの状態などの確認をしているところでございます。
超低温冷凍庫及び冷蔵庫は、施錠された室内に設置しており、外部の者の立入りを制限し、故意による事故の防止を図っているところです。また、ワクチンを取り出す際は冷蔵庫の開閉を複数人で確認し、人為的ミスの防止を徹底するとともに、停電時には電力を維持できるよう災害用発電機を準備しております。引き続き、ワクチン管理に関する事故防止を図るため、他自治体の事例も参考にし、対策を徹底してまいります。
次に、ウ、情報発信についてでございますが、本市では、より多くの市民へ周知を図るため、ホームページ、広報みさと、メール配信サービス、ツイッター、フェイスブック、スマートフォンアプリなど、様々なツールを活用し、情報発信を行っており、ワクチン接種につきましても、市ホームページを中心に速やかな情報発信に努めております。
また、ワクチンの供給状況など、情報が刻々と変化することから、ホームページなどインターネットをご覧いただけないかたに向けましても、市広報でお伝えし切れなかった情報と併せまして、各地区文化センターや図書館などの公共施設に案内文を掲示しているところでございます。
現在、ワクチン接種の円滑な実施に向けての市民周知につきましては、市ホームページに接種計画を掲載しているところでございますが、それぞれの情報発信ツールで表示できる情報量などに違いがあることを考慮し、関係部署と連携し、引き続き各ツールの特徴を効果的に活用するとともに、情報の統一性も踏まえ、積極的に分かりやすい情報発信に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(武居弘治議員) 小暮勲市民経済部長。
〔小暮 勲市民経済部長 登壇〕
◎市民経済部長(小暮勲) 渡邉議員の2、環境問題の1、ゴミ出しルールについて順次お答えいたします。
初めに、ア、エアゾール製品等に関するルールの見直しでございますが、本市ではエアゾール缶をごみ集積所に出す場合のルールとしましては、使い切ってから、屋外の火の気のない場所で穴を空けてから出すこととしております。
現在、集積所に出されるほとんどのエアゾール缶は穴を空けた状態となっていることから、穴を空けるルールが広く市民に浸透している状況でございます。
このような中、市では環境省からの廃棄エアゾール製品処理の事故防止に関する通知に基づきまして、家庭ごみの収集業者及び中間処理業者とエアゾール缶の取扱いについて協議を重ねているところでございます。
環境省では、事故防止の観点からエアゾール缶やカセットボンベは中身を使い切り、使い切れない場合は、残ガス排出用のキャップ、ボタン等を使用して中身を出し切ることを推奨しております。
市といたしましても、事故防止の観点から、環境省が推奨する運用に切り替える必要があると考えております。引き続き、ルールの変更に関する市民への周知方法の検討や、ごみ回収作業員及び不燃物処理場作業員との調整を進めてまいります。
次に、イ、バッテリー内蔵機器等に関する周知でございますが、現在、電池やバッテリーが内蔵されている小型電子機器は、電池やバッテリーを取り外し、市役所及び一部の公共施設に設置している回収ボックスに入れていただくよう周知しているところでございます。
回収ボックスに入れられた小型電子機器や、燃えないごみで出されたバッテリー内蔵のごみは、不燃物処理場において1つ1つ手作業で分別していることから、現在のところ、本市の処理場における火災事故は発生しておりません。
しかしながら、近年、他自治体において処理工程やストックヤードにおけるリチウムイオンバッテリー等が起因とされる火災事故が多発し、当該製品の処理については、全国の廃棄物処理行政における共通の課題となっております。
今後、バッテリー内蔵機器の製品が多様化し、バッテリーの取り外しが困難なものも増加することが見込まれるため、回収方法の再検討も必要であると認識しております。
このような現状を踏まえ、市民の皆様にもバッテリー内蔵機器に関するごみ出しのルールや徹底について、分かりやすい工夫を凝らして周知するなど、廃棄物処理における事故防止に努めてまいります。
次に、ウ、外国人のかたへの対応でございますが、ごみ出しのルールについて外国人に漏れなく正確に伝えることは、ごみ出しに関するトラブルを防止するためにも重要であると認識しております。
転入された外国人に対し、母国語、あるいは理解の深い言語で記述されたごみ出しルールのチラシを、手続の際に窓口で配布することは有効な手段のひとつと考えますので、今後、担当部署と検討してまいりたいと存じます。
以上でございます。
○議長(武居弘治議員) 渡邉雅人議員。
〔6番 渡邉雅人議員 登壇〕
◆6番(渡邉雅人議員) それぞれご答弁をいただきましてありがとうございました。再質問と要望をさせていただきます。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種事業についてです。
アの接種の優先順位については、今後の接種対象者への接種の進捗状況などを踏まえながら検討していくということであったかと思います。
当初、9月17日開始予定だった40代のかたの予約受付が、8月24日を皮切りに前倒しでスタートし、1問目でも申し上げた12歳以上のかたに関しても、当初9月後半以降の開始予定だった予約受付が、前倒しで本日から開始されるなど、接種スピードが想定よりも早まっていることは大変心強く感じております。
そのため、このまま若年世代の方々への接種を早期に行える見通しは続くということであれば、新たに優先接種枠を追加することによって、手間を増やさなくてもいいのかなというふうにも思います。
ただ、こうした若年世代の希望するかた全てが接種できるようになるまで、まだ一定の時間がかかってしまうという状況と判断した場合には、ぜひご提案をさせていただいた妊娠中のかたの同居家族、授乳中のかた及びその同居家族への優先接種についても前向きにご検討をいただきたいというふうに思います。この点は要望です。
次に、イのワクチンの保管体制ですが、現状としては超低温冷凍庫及び冷蔵庫を施錠された室内に設置し、外部の者が故意にコンセントを抜くなどの事故が起こらないようにしている、ワクチンを取り出す際の冷蔵庫の開閉を複数人で確認することで、人為的なミスなどが起きないようにしている、そして停電時に電力を維持できるような災害用発電機を準備しているといったご回答でございました。
貴重なワクチンを廃棄せねばならないという事案が起きないよう、こうして1つ1つ事案を想定して対策を取っていただいているということについては感謝を申し上げます。
ただ悲しいことに、本市と同様の対策を取っている自治体においても、1問目でご紹介したような事態が発生し、ワクチンの廃棄事案が各地で散見されているというのが実情です。
例えば、大阪府寝屋川市における事案に関しての新聞記事では、廃棄事案が発生した前日に冷凍・冷蔵庫のコンセントの接続や電源がしっかり入っていることを確認してから会場を施錠したにもかかわらず、事案が発生した当日には、冷凍・冷蔵庫のコンセントが抜けてしまっており、庫内温度が常温となってしまっていたそうです。
こうした事案を見てしまうと、あまり考えたくはありませんが、施錠された部屋に何者かが忍び込み、故意にプラグを抜くというような事態も想定した上で、ワクチン保管の体制を構築しなければなりません。そのために抑止力として、そして証拠の補完能力としての防犯カメラの設置を1問目ではご提案したわけですが、ここでリスクの分散、また事案発生後の早期対応といった視点で有効と考えられる、北本市で実施されている取組についてご紹介をさせていただきます。
北本市では、ご紹介したようなワクチン廃棄事案を起こさないことを目的として、IoT機器を活用した温度監視システムを導入されました。このシステムは、ディープフリーザーの温度表示パネルを1分間隔で24時間自動で監視し、表示されている温度に異常があった場合には複数の担当者に一斉メールが届くという仕組みになっており、また、遠隔地からもパソコンなどを通して温度確認が可能なため、夜間などで職員が不在の場合なども、随時、状況の確認及び迅速な対応が可能となっています。
このシステムの導入に際して、北本市では埼玉県情報サービス産業協会協力の下、ワクチン廃棄を起こさないための管理体制の構築という課題解決のために、この温度監視システムを開発したメーカーを紹介してもらい、その後、メーカーとの交渉において、県内で初めての同システムの導入となることもあり、広告効果を見込んで、令和4年2月28日まで無償提供をいただけることとなったそうです。
そのため、導入コストに関しては、メーカーとの交渉次第ということにはなりますが、貴重なワクチンを廃棄せねばならないというリスクを大きく低減できること、温度監視に係る人的コストなどが削減できることなどのメリットを鑑みて、本市においてもこの温度監視システムを導入すべきだというように考えますが、スポーツ健康部長のご見解をお聞かせください。
次に、ウの情報発信についてですが、現状の情報発信に関する取組をるるご紹介いただきました。未知のウイルスとの戦いが続くこのコロナ禍において、ご答弁でもおっしゃられていたように、刻々と変化する情報を1つ1つ漏れがないよう発信すべくご尽力いただいているということには敬意を表します。ただ、1問目で指摘させていただいたような、統一性のない発信が散見されてしまっているのも事実です。
担当職員の皆様は、今、一日も早く希望するすべてのかたがワクチンを接種できるようにと、日々多忙を極める中、業務に当たられていることと思います。そうした中で、情報発信の統一性というところまでなかなか気が回らないという状況も起こり得るということには一定理解もできます。
ただ、統一性のある、そして必要な情報が一元化されているなどの分かりやすい情報発信を行わなければ、結局は問合せも増えてしまい、職員の皆様にとっても最終的には負担が増えるという結果を招いてしまいかねません。情報を必要としている市民のためにも、そして日々業務に励まれている職員の皆さん自身のためにも、いま一度、情報発信の在り方を見直していただきますようお願いを申し上げます。この点は要望です。
次に、ゴミ出しルールについてです。
アのエアゾール製品等に関するルールの見直しについては、ルールの変更に関する市民への周知やごみ回収作業員及び不燃物処理場作業員との調整などの課題はあるものの、本市としても環境省の推奨する穴空けをしない運用に切り替える必要があるとの認識を持っている。
イのバッテリー内蔵機器等に関する周知については、今後、バッテリー内蔵機器に関するごみ出しのルールや徹底について、分かりやすい工夫を凝らして周知し、廃棄物処理における事故防止に努めていく。
ウの外国人のかたへの対応については、今後、窓口での手続の際にルール表、資料を配布することを有効な手段のひとつと捉え、検討していくと、お伺いした3点いずれに対しても前向きなご答弁がいただけたのかなというふうに感じています。
ルールの変更に関する市民への周知であったり、分かりやすい周知方法の工夫など課題はあるかと思いますが、火災事故の防止であったり住民トラブルの防止、こうした日々の生活の安心・安全に直結する事柄でございますので、ぜひ早期の実現を目指していただきますようお願いを申し上げます。
以上で再質問を終わります。
○議長(武居弘治議員) 渡邉雅人議員の2問目に対する答弁を求めます。
益子敏幸スポーツ健康部長。
〔益子敏幸スポーツ健康部長 登壇〕
◎スポーツ健康部長(益子敏幸) 渡邉議員の再度のご質問にお答えいたします。
北本市の冷凍庫の温度監視システムを、市として導入することについての見解はとのご質問でございました。議員ご提案の冷凍庫の温度を監視するシステムにつきましては、冷凍庫の温度の異常を早期に発見することができ、ワクチンの廃棄を防止するため、効果があるものと理解しております。
この温度監視システムを導入しております北本市の状況と、他自治体の冷凍庫の温度管理の取組と併せまして、調査研究してまいります。
以上でございます。
○議長(武居弘治議員) 以上で渡邉雅人議員の質問を終わります。