1健康対策
1.分煙化に対する取り組みについて
ア.駅前喫煙所
イ.公共施設
ウ.公園
2まちづくり問題
1.首都圏新都市鉄道株式会社への働きかけについて
ア.利便性の向上について
イ.にぎわい創出
△渡邉雅人議員
○議長(鈴木深太郎議員) 通告第10、6番、渡邉雅人議員。
〔6番 渡邉雅人議員 登壇〕
◆6番(渡邉雅人議員) それでは、通告に従いまして順次質問をしてまいります。
まず、分煙化に対する取り組みについてです。
令和2年4月に全面施行となった国の改正健康増進法に加えて、埼玉県内でも令和3年4月から埼玉県受動喫煙防止条例が施行されて以降、埼玉県内はもちろんのこと、全国的にも分煙化や喫煙禁止区域の設置といった取り組みが進んでおります。この法と条例が示している受動喫煙防止に関する部分を一部ご紹介をいたしますと、改正健康増進法では学校や保育所、病院、行政機関において屋外の受動喫煙防止の措置が取られた場所に喫煙場所を設置することは可能とした上で、原則敷地内禁煙とすること、また事務所や飲食店においては喫煙専用室の設置は可能とした上で、原則禁煙とすること、例外として飲食店では100平方メートル以下の個人店などにおいては、喫煙可と掲示をすれば、店舗内での喫煙が可能であることなどが示されております。
そして、埼玉県受動喫煙防止条例では既存特定飲食提供施設において、同居の親族等を除く従業員がいない店舗や全ての従業員から書面による承諾を得た場合以外では、喫煙可能室の設置は不可と示されております。ここで示されている既存特定飲食提供施設とは、令和2年4月1日時点で既に営業をしている資本金5,000万円以下、客席面積100平方メートル以下の飲食店と定義されており、改正健康増進法で例外として喫煙可能であった100平方メートル以下の個人店である飲食店も影響を受けるような内容となっております。
こうした国の法令に定められた規制基準や対象を拡大した、いわゆる上乗せ条例と捉えられるような内容の条例は、県だけではなく、一部の県内市町村でも施行されており、厚生労働省のホームページなどでも示されている「望まない受動喫煙」をなくすという法の趣旨が喫煙者を排除するというような方向性にずれ始めているのではないかなということが危惧がされます。
その一方で、たばこ税による税収は国や地方自治体における安定した財源の一つともなっております。特に、本市においてはその恩恵が県内の市町村と比較しても大きく、令和4年度における行政区別たばこ税見込み額の調べによりますと、本市におけるたばこ税の納税額を住民1人当たりに換算した金額は1万137円と県内でトップとなっております。そして、本年4月1日に総務省自治税務局から各自治体へ発出された「令和6年度地方税制改正・地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について」という通知の中で、屋外分煙施設等のより一層の整備を図るために、地方たばこ税の活用を含め、必要な予算措置を講ずるなど、積極的に取り組んでいただきたいという内容が示されております。
以上のような状況を踏まえて、3点お伺いいたします。
まず、アの駅前喫煙所についてです。
この点については、令和4年6月定例会に実施した一般質問において、分煙化を推進するためにも県の補助金制度を活用するなどして、閉鎖型喫煙所の設置をすべきではないかという提案をさせていただいておりました。当時のご答弁は、閉鎖型喫煙所の設置に約800万円から2,000万円、その後の維持経費に年間430万円から700万円程度の費用が生じるという財政負担や運用面での課題があると認識をしており、今後も引き続き日本たばこ産業株式会社と協力し、パーテーション設置型の喫煙所も含めて他市の事例などを研究し、検討していくといった内容でございました。その後、2年が経過した現在も駅前喫煙所の状況は変わらないままでございますが、当時ご提案した閉鎖型の、いわゆるボックス型の喫煙所に加えて、ご答弁いただいたパーテーション型や、あとはトレーラーハウス型といったものもございますので、そうした選択肢も含めて検討状況をお伺いいたします。
次に、イの公共施設についてです。
現在、本市では文化会館など一部を除いて喫煙所が設置されておらず、市役所を含めた多くの公共施設で禁煙化が実施をされております。先ほどご紹介したように、改正健康増進法では行政機関において原則敷地内禁煙とはなるものの、屋外の受動喫煙防止の措置が取られた場所に喫煙場所を設置することは可能とされております。市役所をはじめとした公共施設に従事されている職員の方々や来庁、来館した方々の中には、当然喫煙者のかたが一定数いらっしゃいます。こうした方々がいらっしゃる状態で禁煙化を実施するということは、施設外での受動喫煙をなくすというメリットがある一方で、施設近隣における路上喫煙やポイ捨ての増加などが懸念されます。こうした状態は、改正健康増進法が目指す望まない受動喫煙をなくすという状態に、むしろ逆行してしまうのではないかとすら感じております。
そこで、本市の公共施設において屋外の受動喫煙防止の措置が取られた場所に喫煙場所を設置することで、分煙化を推進していくことについてお考えをお聞かせください。
次に、ウの公園についてです。
前提のお話の際にもご紹介した「令和6年度地方税制改正・地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について」におきまして、屋外分煙施設等のより一層の整備を図るために、地方たばこ税の活用を含め、必要な予算措置を講ずるなど積極的に取り組んでいただきたいとするこの具体的な場所として、駅前、商店街、公園などと具体的に明示がされており、令和5年度の同書の通達では記載のなかった「公園」という文言が追加をされました。本市においては、におどり公園や早稲田公園といった主要な公園においても現状は分煙施設は設置をされておらず、こうした公園において例えば大規模なお祭りなどが開催をされる時には、路上喫煙やポイ捨てといった問題が頻発しています。
私が見聞きした範囲の話にはなりますが、一例をご紹介すると、昨年におどり公園で行われたお祭りで、ステージ裏であったりトイレの陰などに隠れて喫煙をされるかたが多くおられたケースがあり、近隣を通行されるかたへの受動喫煙が起こりかねない状況や、お祭りが終わった後にたばこの吸い殻が散乱するなどの問題があったそうです。
こうした状況についても、分煙化の取組を実施することで未然に防いでいくことが市内におけるお祭りやイベントが再び活気づき始めている今だからこそ、重要なのではないかと考えますが、ご見解をお伺いいたします。
次に、首都圏新都市鉄道株式会社への働きかけについてです。
首都圏新都市鉄道株式会社が運行しているつくばエクスプレスは、その停車駅である三郷中央駅周辺の都市開発などがもたらした本市の人口増加、それに伴う税収増をはじめとして、近年の本市の発展に大きな影響をもたらしました。そして今後、本市が更なる成長を続けるためには、これまで以上に首都圏新都市鉄道株式会社との共創が重要であるとの考えの下、今回は2つの項目にわたってお伺いをいたします。
まず、アの利便性の向上について2点お伺いしますが、本年3月に行われたダイヤ改正によって、八潮駅に快速列車が停車することになったということは皆様ご承知のとおりかと思います。快速列車の停車駅となることのメリットは、言わずもがなではありますが、利便性の向上による転入者の増加や駅利用者の増加に伴う駅周辺施設への経済波及効果など、多岐にわたります。そのため、もし三郷中央駅が快速列車の停車駅となることが実現できれば、本市の更なる発展に寄与するということは想像に難くありません。八潮駅との比較で、駅ホーム内に線路が八潮駅は4線、三郷中央駅は2線であることなどの課題があることは承知はしていますが、一方で駅の利用者数を見てみると、首都圏新都市鉄道株式会社のホームページに掲載されている1日平均乗車人員のデータでは三郷中央駅は2023年度において1万5,114人と、八潮駅の2万4,132人には及ばないものの、同じく快速列車の停車駅となっている浅草駅の1万1,199人や南千住駅の6,249人を上回っており、快速列車の停車駅となるだけのポテンシャルは十分に持ち合わせているのではないかなというふうに思います。
そこで、1点目として、三郷中央駅が快速列車の停車駅となるべく、これまでどのような働きかけがあったのか、そして今後どのように臨んでいくお考えであるのかをお聞かせください。
そして、利便性の向上としてもう1点、当議会でも何度か要望が取り上げられてきたと認識をしておりますが、東京駅までの延伸について伺います。
この点について、直近では昨年の9月に本市をはじめとしたつくばエクスプレス沿線の9つの自治体が連名で、首都圏新都市鉄道株式会社に対して要望書を提出したと承知をしております。ターミナル駅である東京駅まで、つくばエクスプレスが延伸されるということは、三郷中央駅を利用されるかたにとって非常に大きな利便性の向上につながり、多くの市民が期待するところでもございます。早期の実現に向けて、今後どのように働きかけていくお考えであるのか、改めてお聞かせください。
次に、イのにぎわい創出についてですが、こちらも2点伺います。
昨年2月に発表され、本市ホームページに現在掲載されている三郷中央駅周辺にぎわい創出ビジョンには、三郷中央駅前広場の整備構想としてバス広場のコンパクト化によるにぎわい空間の創出や、乗り継ぎ情報や周辺施設等への情報発信の充実、集客性のあるマルシェの開催など、地域の魅力発信イベントの誘致などが示されております。
このうち、乗り継ぎ情報や周辺施設等への情報発信の充実に関する内容が1点目となりますが、首都圏新都市鉄道株式会社のホームページには沿線イベント情報が掲載をされています。このイベント情報は、最寄り駅ごとにも閲覧することが可能となっており、現在、浅草駅や南流山駅など14駅の情報が掲載されているのですが、こちら大変残念なことに三郷中央駅の情報が掲載をされておりません。三郷中央駅周辺では、皆様もご承知のとおり、におどり公園で実施されるmisato styleをはじめとした多くのイベントが行われており、三郷中央駅周辺に限らず、つくばエクスプレス沿線にお住まいのかたに、こうした魅力的なイベントは積極的に周知をしていくべきではないかなと考えます。
そこで、1点目として首都圏新都市鉄道株式会社ホームページの沿線イベント情報に三郷中央駅周辺で実施されるイベントを掲載していただけるよう働きかけていくことについてご見解をお伺いいたします。
2点目は、バス広場のコンパクト化によるにぎわい空間の創出と集客性のあるマルシェの開催など、地域の魅力発信イベントの誘致に関連をいたしますが、バス広場がコンパクト化されることで人が滞留できる空間が広がり、これまでは開催が難しかった規模の駅前でのイベント開催などが可能となるということが考えられます。こうしたイベントはもちろん、市内の団体や企業が開催するものも多々ございますが、近年は鉄道会社が企業などとコラボレーションをして実施されるものもございます。
一例を挙げさせていただくと、本年5月18日から6月16日までの期間で、京浜急行電鉄株式会社とサントリー株式会社、そして大田区商店街連合会がコラボレーションをして、「蒲タコハイ祭」というものが開催をされています。報道などでご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、アルコールを扱うイベントということで少し配慮が足りない部分もあったとして、看板や広告の縮小があったようではありますが、ただ地元の商店街連合会も一体となったこうしたイベントは、にぎわい創出を目指す上で非常に大きな力になるんじゃないかなと思います。実際に、まだイベント期間中ですが、記事等を見るとかなり多くのかたがこのお祭りに来場されているという記事も見かけます。
そこで、本市においてもこの首都圏新都市鉄道株式会社に働きかけ、こうしたイベントの誘致を今後目指していくべきではないかなというふうに考えますので、展望をお伺いいたします。
以上で1問目を終わります。
○議長(鈴木深太郎議員) 渡邉雅人議員の質問に対する答弁を求めます。
小暮勲市民生活部長。
〔小暮 勲市民生活部長 登壇〕
◎市民生活部長(小暮勲) 渡邉議員の質問のうち、私からは1、健康対策、1、分煙化に対する取り組みについて、ア、駅前喫煙所についてお答えいたします。
本市におきましては、平成22年から市内3駅周辺を路上喫煙禁止エリアに指定し、指定喫煙所を設けることにより歩行者に対しての迷惑や危険の回避、吸い殻のポイ捨て防止など、喫煙マナー向上と駅周辺の環境美化に努めております。
現状の駅前喫煙所は、灰皿周辺を植栽で囲む簡易的な構造となっており、煙やにおいが喫煙所周辺に漏れることや、強風で植栽が倒れてしまうことなど、課題があると認識をしております。これにより、今後の喫煙所の在り方を踏まえ、他市の駅前喫煙所の設置状況について調査をしましたところ、閉鎖型をはじめパーテーション型、トレーラーハウス型など様々な形態による喫煙所の設置事例を確認したところでございます。これらの事例を参考に、本市駅周辺について勘案したところ、駅周辺では道路区域となっているところがございまして、閉鎖型の建築物設置やトレーラーハウス型の車両設置においては関係法令による制限や喫煙所の形態、設置場所について諸条件があることを確認できました。それぞれの喫煙所形態によって設置、運用に係る費用や管理方法など、それぞれにメリット・デメリットもあることから、法令遵守、設置場所、喫煙所形態など、課題の整理を行い、新たな喫煙所の整備に当たっては総合的に判断する必要があると考えますので、引き続き検討を進めてまいります。
以上でございます。
○議長(鈴木深太郎議員) 益子敏幸いきいき健康部長。
〔益子敏幸いきいき健康部長 登壇〕
◎いきいき健康部長(益子敏幸) 渡邉議員の1、健康対策の1、分煙化に対する取り組みについてのイ、公共施設についてのご質問にお答えいたします。
改正健康増進法におきましては、国及び地方公共団体が受動喫煙の防止に必要な環境の整備等について総合的かつ効果的に推進するよう努めることとされております。このことから、市では公共施設において施設の状況や保健所の助言の下、分煙施設設置条件とともに、設置の可否や様々な課題等を検討し、各施設の実情を踏まえた分煙を進めてきているところでございます。
議員ご指摘の受動喫煙の防止に関する課題につきましては、施設の利用者のかたなどからご意見をいただいており、承知をしているところでございますので、改めて公共施設を所管する部署と共有をするとともに、分煙施設設置可否を含め、様々な課題等への検討が必要であると考えているところでございます。
公共施設は、多くのかたが利用することを踏まえ、今後も施設所管部署と連携し、受動喫煙防止への取り組みと喫煙マナーの徹底を呼び掛けるとともに、ご協力いただいている薬局や飲食店への受動喫煙に関するリーフレットの配置や市ホームページでの注意喚起を行い、受動喫煙防止に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(鈴木深太郎議員) 城津守まちづくり推進部長。
〔城津 守まちづくり推進部長 登壇〕
◎まちづくり推進部長(城津守) 渡邉議員のご質問に順次お答えいたします。
初めに、1、健康対策の1、分煙化に対する取り組みについてのウ、公園についてでございますが、改正健康増進法では公園などの屋外につきましては、望まない受動喫煙を生じさせることのないよう、周囲の状況に特に配慮することを求めた上で喫煙禁止場所にはされておりません。市が管理をいたします公園につきましても、喫煙する場合はほかの利用者など周囲の状況に配慮するという条件の下、喫煙を可能としているところでございます。
議員ご質問の分煙化についてでございますが、現在、公園を利用される方々から喫煙についてご意見をお寄せいただく中で、一部には公園内の禁煙を求める声がございますが、多くは受動喫煙や吸い殻の処分など、公園利用者の喫煙マナーの改善に関する啓発を求める趣旨のご意見でございます。また、日頃のパトロールなどでは、喫煙をされるかたが周囲に対し、十分な配慮をされている様子を確認をしております。このようなことから、公園利用者のモラルによる部分はございますが、通常の公園利用の場面におきましては、おおむね適正な公園利用がなされているものと捉え、公園利用をする中で不快な思いをされた方々のご意見を受け止めた上で、現段階におきましては、まずは喫煙マナーの向上啓発に注力してまいりたいと考えております。
なお、ご質問にございましたにおどり公園におけるイベント開催時におきまして、喫煙マナーが守られない状況がございますので、今後につきましてはイベント参加者に対する喫煙マナーの啓発や駅前広場に設置をしております指定喫煙所の利用を促すなど、公園内でのポイ捨ての防止や受動喫煙を生じさせない公園利用環境の実現に向け、イベント主催者との連携により対応をしてまいります。
公園内における分煙化の取り組みにつきましては、まずは法の趣旨を正しくご理解いただけるよう周知啓発に取り組むことで、貴重な公共空間である公園を訪れるかたが喫煙者、非喫煙者を問わず、快適に利用できる環境づくりに努めてまいります。
次に、2、まちづくり問題の1、首都圏新都市鉄道株式会社への働きかけについてお答えをいたします。
初めに、ア、利便性の向上についてでございますが、つくばエクスプレスは新型コロナウイルス感染症の影響により一時落ち込んだ利用者も回復基調が継続しており、着実に実績を積み上げていると伺っております。そのような中、本年3月16日には八潮駅に快速列車が停車するようダイヤ改正がなされております。快速列車の停車駅として八潮駅が選定された理由でございますが、駅の構造上、同一ホームでの乗り換えが可能であることなどが挙げられております。
本市におきましても、これまで首都圏新都市鉄道株式会社に対し、快速列車の停車、車両編成の8両化、つくばエクスプレスの東京駅延伸などの要望を行っており、近年では沿線都市と連携し、混雑解消と利便性の更なる向上を目指し、車両編成の8両化、東京駅延伸などを優先した要望活動の実施をしてまいりました。
また、今週におきましては月曜日にはつくばエクスプレスに、また昨日は国土交通大臣に同様の要望活動をしております。
首都圏新都市鉄道株式会社におきましても、まずは混雑解消のため、車両編成の8両化、この実現に向けましてホームの改修工事等に取り組んでおり、令和6年3月末時点で7駅の工事が完了をしております。
また、東京駅延伸につきましては、重要な事業であるとの認識の下、都心部・臨海地域地下鉄構想の動向を注視していると伺っております。市といたしましては、引き続き沿線都市と連携し、利用者の利便性向上を目指し、要望活動を継続してまいります。
次に、イ、にぎわい創出についてでございますが、三郷中央地区のまち開きと併せ、地域にお住まいの皆様と連携し、misato styleやハロウィンフェスなど各種イベントを開催し、にぎわいの創出に努めてまいりました。
議員からご指摘をいただきましたとおり、現在、首都圏新都市鉄道株式会社のホームページには三郷中央駅の情報が掲載されておりませんので、更なるにぎわいの創出につながるよう、より分かりやすい情報発信につきまして首都圏新都市鉄道株式会社との調整をしてまいります。
また、令和7年に開業20周年を迎えるに当たり、現在沿線11都市と首都圏新都市鉄道株式会社が連携し、記念となるような事業の実施に向けた協議を進めております。イベントの開催時における三郷中央駅の乗降客数への影響を調査いたしましたところ、イベントの集客力に応じ、ばらつきはございますが、通常時と比較し、おおむね1割ほど増加が認められ、にぎわいの創出が地域の活性化に有効なものであるとデータ面でも確認をしております。
今後につきましても、首都圏新都市鉄道株式会社や関連部局との連携の下、にぎわいの創出を図り、更なる鉄道利用者の増加へとつながるよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(鈴木深太郎議員) 渡邉雅人議員。
◆6番(渡邉雅人議員) それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございました。
再質問と要望をさせていただきます。
初めに、分煙化に対する取り組みについてです。
まず、アの駅前喫煙所については、前回の質問以降、検討状況として他市の駅前喫煙所の設置状況などを調査していただいた結果、本市においては駅周辺の部分ですね、道路区域となっているところもあるということから、閉鎖型やトレーラーハウス型の喫煙所を設置するためには関係法令による制限などの条件があるので、それぞれの喫煙所の形態のメリット・デメリットなども踏まえて、引き続き検討をしていきますといったお話であったかと思います。
1問目で私からも申し上げたとおり、ボックス型だったり、トレーラーハウス型だったり、あとパーテーション型といった選択肢がある中で、やっぱり受動喫煙防止に一番効果を発揮するのは閉鎖型だろうなと思います。いわゆるボックス型だったり、トレーラーハウス型の喫煙所になるのかなというふうに思います。そのため、関係法令などによるハードルの高さというのの兼ね合いは勘案するべきなのかなとは思いますけれども、やはりパーテーション型よりも、できれば閉鎖型の喫煙所が設置できることがベターなのかなというふうに感じております。
そこで、市民生活部長に再質問をさせていただきますが、県内の駅前喫煙所の状況を見る限り、駅周辺で本市と同じように道路区域なんじゃないかなというところに閉鎖型の喫煙所を設置している自治体も散見がされます。そうした自治体において、ご答弁でおっしゃられていた関係法令の制限とか、そういった課題をクリアした上で設置をされているんだろうというふうに思いますので、そうした自治体であったりとか、県などに聞き取りを実施して、本市における駅前喫煙所の受動喫煙防止対策を進めていただきたいというふうに思うんですが、その点についてのお考えをお聞かせください。
次に、イの公共施設については各施設の実情を踏まえて分煙を進めてきたことと、分煙施設の設置可否などについては、それぞれ施設を所管する部署と共有して検討していく必要があると認識していますということに触れていただきました。
その上で、受動喫煙防止への取り組みと喫煙マナー徹底を呼び掛けていきますといったお話だったかと思います。市内に現存する公共施設の所管は、そもそも複数の部署にわたっているので、なかなかこれご回答するのは難しかったのかなとも思うんですが、まずはそういった複数の部署におきまして共通の意識と認識を持つことが肝要なのかなというふうに思っております。
そして、その上で過度な禁煙化を進めるのではなくて、適切な分煙化を進めることで、喫煙者のかたにとっても非喫煙者のかたにとっても、快適でお互いを尊重し合える施設の環境を整えていただければありがたいのかなというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。この点については要望です。
そして、ウの公園については通常の公園利用の範囲においては喫煙マナー向上の啓発に注力をしていきますと、そしてにおどり公園などでのイベントの開催時においては、公共喫煙所の利用を促すであったり、主催者とそういったところは連携をしていきますといったご回答だったかと思います。
1問目で申し上げたような問題は現状既に起こっているわけでございますので、この点に関しては主催者任せにすることがないよう、これまで以上に積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思います。
例えば、イベントをやる時において、ちょっと会社名は出しませんが、喫煙所を設置する代わりにその会社の製品を宣伝するというようなブースを無料で出してくるような会社もイベントをやったりする時、あったりします。そういったものを知っている団体と知らない団体があったりするんだと思いますので、市からもそういったものをお出しすれば、必然的に喫煙所があれば、大体の人はちゃんと喫煙所でたばこを吸いますので、そういったものをしっかり案内を出していくように市からも尽力をしていただければありがたいかなと思います。
そして、これはアからウまで共通の話となりますけれども、今回ご紹介させていただいた「令和6年度地方税制改正・地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について」に示されている屋外分煙施設等のより一層の整備を図るために、地方たばこ税の活用を含め、必要な予算措置を講ずるなど積極的に取り組んでいただきたいという点で、今回ご回答をいただいた関連部署それぞれがしっかりと向き合って取り組んでいただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。この点に関しても要望です。
そして、次に首都圏新都市鉄道株式会社への働きかけについてです。
こちらに関しては、ちょっと私からも申し上げた同一ホームへ乗り換えが可能であるというのが1個やっぱり大きな理由だったんだろうなというのは承知をいたしました。その上で、現在本市としては混雑解消だったり、利便性の向上による車両編成の8両化と東京駅までの延伸というのに今は優先度を置いていらっしゃるのかなというふうに感じました。
特に、首都圏新都市鉄道株式会社においても、まずは混雑解消をしていくための車両の8両化というのを一番の目標にしているというのもよく分かりました。これら8両化もそうですし、東京駅への延伸もそうですし、あるいは今回ご提案させていただいた快速列車の停車もそうですが、1回要望を出したからって、すぐ実現するといった性質の話でもないのかなと思います。時間を要するでしょうし、特に8両化に関しても、今年の3月時点ではまだ7駅と、工事完了がですね、そういうお話でした。まだ半分以上の駅は、恐らく三郷中央駅もそうだと思いますが、工事をしていかなければならないという中でございますので、ちょっとこの点に関しては根気強く定期的に実現に向けて今回ご提案したこともそうですし、車両の8両化についても引き続き働きかけを続けていっていただきますようお願いを申し上げます。
そして、にぎわいの創出のほうです。まず、首都圏新都市鉄道株式会社のホームページに情報を載せてもらうという話に関しては、調整を進めていただけるということだったと思います。これしっかりと情報を提供していただいて、先方と打ち合わせをしていただければ、そんなに難しい話ではないのかなと思いますので、是非早期の実現をしていただきたいなと思います。
そして、もう1点のイベントに関しては、来年開業20周年を迎えるに当たって、沿線都市と首都圏新都市鉄道株式会社の連携での記念事業に向けて協議を進めていらっしゃるというお話でした。これ自体は、とてもすばらしいことだと思います。是非実現をしていただきたいなと思います。
ただ、これ単発で終わらないようにしてほしいなというのが願いでございます。これ1回やったから終わりとなってしまうと、結局継続的なにぎわいの創出だったり、継続的な発展にはつながらないというふうに思いますので、是非これを成功体験として、年に1回くらい何かそういった協力して行うようなイベントがあったりすると、本市としてもすごくプラスになるのではないかなと思いますので、是非引き続きの働きかけをお願いして、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(鈴木深太郎議員) 渡邉雅人議員の2問目に対する答弁を求めます。
小暮勲市民生活部長。
〔小暮 勲市民生活部長 登壇〕
◎市民生活部長(小暮勲) 渡邉議員の再度の質問にお答えをいたします。
他の自治体において、駅周辺に閉鎖型の喫煙所が設置されていることから、聞き取りを行い、駅前の受動喫煙防止対策を進めてもらえればといった質問であったかと思います。
議員ご指摘のとおり、県内においても駅前広場に閉鎖型の喫煙所を設置している事例がございますことから、関係機関に相談するとともに、閉鎖型も含めた喫煙所の形態や設置場所などについて引き続き駅周辺の店舗をはじめ、地域のかたの意見なども踏まえながら、慎重に進めてまいります。
以上でございます。
○議長(鈴木深太郎議員) 以上で渡邉雅人議員の質問を終わります。
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